谷村新司が逝った。74歳、8日の事だった。かねてから腸炎療養中だったので心配はしていたが、帰らぬ人となってしまった。
彼のグループ「アリス」との出会いは高校時代でもう半世紀以上になる。大ヒット「冬の稲妻」なんて影も形もない頃である。その男らしい曲や逆に優しい曲など、それまでのフォークグループとは異色の印象を受けた。
そして青春の日々と呼応するような歌詞から、さらに人生そのものを語るような歌詞となるまでの力を彼らの楽曲が持つに至り、私の人生に欠かせない象徴となった。
「明日への讃歌」「愛の光」「青春時代」「彷徨」「今はもうだれも」「紫陽花」「つむじ風」「涙の誓い」「遠くで汽笛をききながら」「誰もいない」「チャンピオン」「ジョニーの子守唄」「何処へ」「夢去りし街角」「さらば青春の時」「それぞれの秋」「秋止符」… 挙げればキリがない。全てリアルタイムで人生を共にして来た歌たちである。
それは谷村新司ソロ活動でも同じだ。代表曲「昴」は言うに及ばず、「蜩」「冬木立」「青空」「群青」「22歳」「天狼」「玄冬記」「ひまわり」「都忘れ」「喝采」「シェナンドー河に捧ぐ」「忘れていいの」「ガラスの花」「ラスト・ソング」「サテンの薔薇」「いい日旅立ち」「三都物語」「風の暦」と、こちらも挙げればキリがないほど人生に寄り添ってくれた歌たち。
ギターを覚えた頃から弾き語りをしていた拓郎、かぐや姫などと並んで必ずアリスも含まれていた。
初めてチケットを買ってアリスのライブを観たのは改修直前の武道館だから、もう何年も前か。ファンにしては相当遅いライブデビューだったけど。
リアルタイムの憧れや象徴は自分よりも年上が多いが、彼も9つ上だったから自然であれば私よりも先に亡くなってしまうだろうとは思っていたが… 。心に穴があくというのはこういう事なんだな… 。
かくしてチャンピオンは、金木犀の咲く季節に天の昴に召されてしまった。ありがとう、チンペイ。 合掌
昔から、床屋などで人に肩を揉んでもらうと肩が凝ってますねという声を聞く。だが、肩の重さや痛み、緊張型頭痛の発症などの自覚症状を感じる事は一切無かった。
これも昔の話だが、とある飲み屋でたまたま話をした整形外科医が、「肩こりが本当に解れると死ぬほどの快楽が訪れる」なんて言っていたのが少しばかり頭に残っていた。
時間に余裕が出来た今、それならば凝っていると言われる肩をマッサージでもしてもらって解したら、また世界が変わるかなと思ってググってみると、いくつかのマッサージサロンが出てきた。
その中から車で行けてお試し割引のあるストレッチサロンを選び、8月1日にその門を叩いた。その時持っていたイメージは、気持ち良く屈伸したり揉んでもらったら身体が軽くなるから、ほったらかして来た老体に良いメンテが出来るなという程度。マッサージとストレッチの違いなんてほとんど理解していなかった。
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用意されていたウェアに着替えて、問診で今までの経緯と動機を伝え、早速スタート。
上半身は、まるでチキンウィングアームロックのような縦横左右に関節技を極められて伸ばされる感じ。それを5秒×3回ワンセットで耐える。キツイぞこりゃ。
続いて肩甲骨の奥に指を突っ込まれて筋やスジをグリグリ。これはどこが固まっているかが自分でも分かる。かつて五十肩をやった右側の肩甲骨の奥に固まりがあった。これが肩の可動域を狭めていた原因の一つだった。
下半身は、寝たままで行う左右の脚と股関節の股割りにアキレス腱引き伸ばしと、これまたツラい。5秒を必死に耐える連続である。それもこれも身体のためや❗️と何とか耐えている。
思わずギブと叫んだのは、ふくらはぎをトレーナーの足に乗せてゴロゴロ転がされた時❗️ ただでさえ筋肉の減少しているふくらはぎが転がされる痛さは一番ツラかった。
仕上げの頚部や肩を伸ばすのは楽だったが、だいたいこんな感じで60分が終了した。
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ともあれメンテナンスしたなという感触は得られたので、しばらく繰り返してみようと思い、月会費会員に登録し、週一回通う事にした。ちなみに月会費は1諭吉、毎回0.5諭吉なのだが、トレーナーのJob Gradeによって500円〜2000円程度の指名料がかかる。なんだかんだで月3諭吉くらいかかるから、ストレッチサロンは思ったよりお金がかかるんだなと少し驚いた。
私はお試しの時に担当した500円クラスのトレーナーだが、彼がランクアップするためには相応の経験を積まなければならないだろうから、私がその実験台になってもいいという思いと、指名料が4倍も違うトレーナーまでは必要ないだろうという思いだった。
こうして毎週木曜日はまずはストレッチでフィジカルケアへ。夕方はグラグラした親知らずを抜いた後にそのまま虫歯の治療を続けている歯医者で、これまた長年ほったらかしにして来たデンタルケアへ。
というワケで、木曜日は勝手にメンテナンスの日と決めている。
政府は東京電力福島第1原発から出る処理水について、8月24日からの海洋放出開始を決定した。
昨日は全漁連会長らと官邸で面会し、処理水放出の安全性や風評被害対策について説明し理解を求めたが、これに対して福島県内の漁業関係者らは「約束は破られた」「周知が足りていない」といった怒りや不安の声が聞かれた。
問題とされているトリチウム(三重水素)は自然界にも水道水にも存在し、その濃度は0.1〜1.0Bq/Lという微量で、これはWHO基準の1万〜10万分の1の濃度で十分に安全なため誰も気にする事なく問題にもされていない。
ALPS処理水では処理直後のトリチウム濃度は14万Bq/Lとなるが、これを施設内で1000倍に希釈し140Bq/Lとして海洋放出すると直ちに海水で薄まって0.1~1.0Bq/Lとなり、自然界や水道水の濃度と同じレベルとなる。例えれば学校のプールにインクを垂らしてそのインクの濃度や水の安全性を問うようなものであろう。
これをIAEAの調査報告書の結果と共に政府やマスコミがキチンと伝えれば、少なくとも安全性に対する懸念はかなり払拭されるはずである。ましてやそれ以上のトリチウムを含んだ処理水を大量に海洋放出しまくっている中国や韓国にあれこれ言われる筋合いも無かろう。
だが、福島県の漁師は憤る。
「大臣や首相は一部の漁業関係者と話すばかりで、最後まで多くの地元漁師らと直接話して理解を働き掛けなかった。『関係者の理解なしにいかなる処分もしない』という政府の約束は破られたと思っている」
これは肝心な処理水の科学的安全性に対する理解よりも自分達のプライドを重視した発言と言っても過言ではない。はっきり言って感情論そのものである。安全性の議論で科学的根拠よりも感情論を語っては相互理解は遠のくばかりだろう。
「漁業関係者にとって処理水の放出はデメリットばかりで、買い控えは起こる」と風評被害を懸念する声も多い。
言うまでもなく風評被害は大きな問題である。これには感情論が関わるので、直ちに全国民が理解納得出来るとも考え難い。でもそれは何かの策さえ講じれば一瞬で雲散霧消するものではない。これから時間をかけて解消させてゆくべきもので、それについては消費者である国民も政府も真摯に向き合うべきなのは論を待たない。
日本サーフィン連盟福島支部長は「安全性については議論が尽くされている」としつつも「離れた場所からサーフィンをしに来る人も多い。そうした人に対する周知は足りていない」と。それを言ったらサーフィンだけでなく、海水浴やダイビングなどどこまで対象を広げれば良いと言うのか。安全性を理解したのなら、まず連盟がその周知に尽力すべきではないのか。
たとえ天変地異のせいだとしても、安全なはずだった原発に大事故が起き、廃炉までの数十年間に大量の冷却水が生じるという事実はもはや変えられない。
だとすれば、残念ながらその後処理を可能な限り迅速に進めていかなくては、再び将来的に大きな被害に繋がるリスクを抱え続ける事になる。今回の処理水海洋放出も可能な限り安全性を確保しつつ迅速に進めるべきである。それを決断した政府は評価に値する。
先週の水曜日、いつものように出勤。開店しばらくして女性スタッフのE子から「先生、常勤の薬剤師の先生が替わったのご存知ですか❓」と唐突に訊かれた。
もちろんそんな事は知らないので「知りません」と返したのだが、そうしたら「昨日からY先生が替わったんですよ」と。
「ええ〜っ❗️ じゃあY先生はどうしたの❓」
「品川のお店に移りました。と言うより、Y先生は以前にその店舗にいたから、出戻ったというか… 今度は店長として」
「Y先生からは何も連絡はなかったし、何か急な話だったのかな❓」
「噂だと、そこの店長が出て来なくなってしまったとか…」
業務管理帳を見ると、確かに昨日から新たに女性薬剤師のK先生の記載があった。それにしても知らぬ中でもあるまいし、グループLINEにでも私や店舗スタッフに対して一言くらい書いても良さそうなモンだけどね。
品川の店舗は通勤サラリーマンが押し寄せるため、平日は朝8:00〜夜10:00までの営業。店長なら朝7:00頃には出勤しなくてはならないし、通し勤務も少なくないだろう。おまけにその店舗も人手不足に加えて客数も飛躍的に多くなり、超が付くほど忙しいらしい。彼は独身の身なれど、少なくともここよりも心身共にハードワークになるに違いない。
それ故、よっぽど急な事態だったのか、あるいはムカついたのか、それともガッカリしながらの転勤だったのか。せめて前店長のように壊れないで欲しいと願うばかりである。
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そして新任薬剤師のK先生。今年4月に採用された50代(?)とか。
私が常勤薬剤師を務めていた時は、どの店舗においても自分の公休日を埋めてくれるパート薬剤師の先生に会って挨拶をするために店舗に赴いたものだったが、K先生は今に至るも顔を見ていない。
お互いのバックグラウンドも含めてOTC薬剤師同士としてのコミュニケーションを取りたいと思うのだが。もしかして私の方から出向くべきなのか。
前任のY先生との引き継ぎも正味1日もなかったらしいけど、これまでのOTC経験はどのくらいなのか❓ 4月に入ったばかりの身でドラッグストアの業務内容は理解できているのか❓ お客さんからの相談に対する薬剤選択を含む治療提案は十分なのか❓ 今さら訊けない疑問などはないのか❓
もしかしたら彼女は私よりも経験豊富なのかもしれないけれど、あれこれ心配してしまうのはやっぱり歳食った男の老婆心ってモンなのかな。