ミチノク12は行けないけれど
そう、東北エリア最大のBMWオフ「ミチノクオフミ12」の日がいよいよやって来たのだった。
このオフミは「BMWおたっきーず!」から派生し、今年で12回目となる。毎年300台くらいのBMWが全国から集結するのだが、今年は東日本大震災のため最後まで開催が危ぶまれていた。だが、実行委員会(←正式名称不明)の決断で、避難場所となっているアルツ磐梯ではなく、猫魔ホテルを宿泊場所として開催が決定されたのだった。
この英断に開催を心待ちにしていたメンバーの喜ぶまい事か!
さっそくCB1でも前夜祭のためのホテル行きの前日ツーリングオフが企画された。ツーリングしながらチェックインして前夜祭に臨み、しこたま食べて飲んで語ってお泊り、そして本祭になだれ込もうというものだ。
実に魅力的な2日間であり、初参加となるはずだった私だったが、残念ながら所用でお泊り出来ない身になってしまっていた。なので、お泊り組へのささやかな差し入れ(福島の吟醸酒「七重郎」)を手にツーリングの途中まで参加したのだった。
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朝の早いCB1、今回も第1集合場所は常磐道守谷SAへ6時15分。おいおい、それって都内の私でも5時起きじゃないの。それでもさすがに3連休初日、首都高や常磐道はすでにそこそこの車が走っている。
守谷SAで15台、その後の東北道安達太良SAまでに参加車が次々に合流し、本隊と買出し組があづま総合運動公園駐車場に大集合した時には30台近くになっていた。そこには大量のシュークリームを乗せて参上したいわきの大将NAFNAFさんもジモティのk-nagisaさんの姿も。ちなみにBMWからポロGTI乗りになったローラさんは、さすがに遠慮してなお号同乗にて参加。
メンバーの車には、この日のためのスペシャルモディに加え、ステッカーやカッティングシートで作った思いやメッセージなどが貼られている。中でもjan&嵐ファン号のリアガラスにデカデカと貼ってあった手作り&手貼りの「michinoku⑫」「Don't give up TOHOKU」の文字に熱い思いを感じた。
熱い思いと言えば、直接会場で合流予定になっている新潟のカッティングシート女王、雀さんを忘れてはいけない。きっと彼女の愛車、三四郎号には徹夜で作業したであろうイラストやメッセージが横っ腹に燦然と輝いている事だろう。それを目に出来ないのは残念至極である。
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さて、ここからはシャコタンモディ車にはキツイ道となる山奥にある、昼食会場の「吾妻庵」へと相乗りで向かった。
この店のウリは流しそうめんの食い放題(大人1100円)。それにクレソンの天ぷらやニジマスの塩焼きの付いたセットもあったが、ここは男らしく流しそうめんのみの一本勝負!
テーブル真ん中のそうめんが流れて来る水路の左右に6、7人ずつが分かれて座る。水路の端にはビニールパイプがあって、そこから水やそうめんが出て来る仕掛けtらしい。どうやら男性陣が期待していた、キレイなおネエちゃんが一つまみずつ投入してくれるというシステムではなさそうだ。
流しそうめんは座る位置によって最前線(FW)と中盤(MF)、そして最終ライン(DF)に大別される。一見、FWが有利でDFは殆どありつけなくて可哀想なように思えるが、これがトンデモない勘違いだったとわかるのにさほど時間は要さなかった。
始めのうちこそ最終ラインには、前線が取り損なった数本のそうめんが流れてくる程度だったが、いざ前線が食べ始めると、流れて来るそうめんはその前をスルーして最終ラインまでやって来る。DFの最終ラインが取り損なうと、哀れそうめんは誰にも看取られずに消えて行く事になるので、その責任は否が応にも大きい。
我々のテーブルではFWの位置にいたともにじさんやnekoさんら5名が流しそうめん以外の注文だったため、FW陣は実質機能しない。なので最前線となるMFからDFの位置にKazz&mamiさん、まつうらさん、ひろぼんさん、janさんに私。そして最終ラインは事もあろうにやまどりさん夫妻という布陣となった。
スタート直後こそ平和だったが、すぐに最終ラインにそうめんが流れて来る。その都度、やまどり妻さんが必死に箸ですくって食べる。やまどり夫さんも同様、セットの天ぷらも塩焼きもロクに味わうヒマもなく、前線から「最終ライン、行ったぞ~!」の声が掛かるからたまったモンじゃない。危うし、最終ライン!
ふと隣のテーブルを見ると、そこの最終ラインはHANA&もちさんだった。特にもちさんの大食いはその体躯を見ても明らかで、最後までつゆ猪口や空いた皿一杯にそうめんを受け続け、まるで大盛り焼きソバをかっ込むかのように馬力全開で平らげているではないか!
やがてそんな彼にも限界が来た。とっくに限界に来ていた両テーブルのメンバーから「ギブ!」の声が出始め、ついに女将さんにストップ要請が出た。
その途端、イタチの最後っ屁、いや花火大会のフィナーレのように、前にも増して次々とそうめんが流れて来たのだった。まるで「ど~だ、参ったか~」とでも言うかのように。だが既に戦意喪失の我々は、せっかくのそうめんが目の前を通過して消えて行くのを黙って見守るしかなかったのである。これにて全員満腹~!
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行きと同じおたけんこ号(軽量ノーマル116iは山道は実に軽快だった)に乗せてもらって運動公園へと戻ったところで、しゅわさん、boughさんの仕切りによるこの日3度目の自己紹介タイム。ここで私は戦線離脱、私も去年走った磐梯吾妻スカイラインを目指すメンバーの写真を撮りつつ別れを告げた。
この日の走行距離は往復600km。5年前の11月に「POOB鳥取カニ食いオフ」参加のための前泊地とした天橋立へプジョー206で出掛けた時は670kmのドライブだった。今回は車種こそ違えど、まだまだ600km/日程度は走破できるという事がわかった。
一夜明けてこのエントリを書いているが、お泊り組は今頃眠い目をこすりながら本祭会場であるアルツ磐梯へと到着している頃だろう。ぜひ大いに盛り上がって楽しみながら、少しでも福島を元気にして帰って来てもらいたいと思う。そしてその楽しかった話を聞かせて欲しい。
こんなワクワクイベント、来年こそお泊り参加したいから。
CB1「ミチノク12前日ツーリング」フォトギャラリー by フォト蔵
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