気分はワイン・インポーター
先月、研修ツアーの移動中の息抜きにと購入した「おうち飲みワイン100本勝負」(山本昭彦・著)は面白かった。3000円以下の低価格ワインを1ページに1本ずつ、ついつい飲みたくなるようなコラムと共に掲載してあるから、興味を惹かれた1本のページは端を織り込んでいった。その数は軽く20本を超えていた。
実は我が家では、この本を読む前からもネットでCPの高いテーブルワインを見つけては買っていた。その中でリピート率ダントツ1位なのが「エストラテゴ レアル」の赤である。実売価格1200円以下のこの1本で、私はスペインワインの魅力に取り憑かれてしまった。スペインワイン=シグロというステレオタイプの図式は、とっくに過去のものだったのである。
いつぞや、吟醸酒を熟成させようとして大失敗した自宅のワインセラーには、今では本来の住人であるワインが納まっている。ワイン(特に赤)は他の酒とは違って、不思議な事に飲んで食った翌日の体重増加に殆ど影響しないという、私にとって大変都合の良い経験を何度もしているため、家の夕食でイタリアンなどの洋食系の時には進んで飲むようにしている。もちろん外で飲む場合でもできるだけ低価格の高CPワインを選ぶようにしている。
本の最後に載っている良質のワインショップには、我が家の近くにあるバーも開いている酒屋もあってビックリしたが、ここは当然震災被災地のショップをチョイスしようではないか。
岩手県にある「みちのく岩手のワイン屋 竹澤」と福島県にある「HONEST TERROIR」。ところがショップのサイトでは、見るもの見るもの「在庫切れ」の文字ばかり。ネットショップであれ、まだまだ震災の影響が残っているのだろうか。品切れなら買うことは出来ないので諦めざるを得ない。ぜひ捲土重来を期してほしい。
仕方なく欲しい銘柄から検索した。
まずは白ワインが好きなカミさんのご機嫌を取るために、初夏の薫風のような味わいというオーストラリア・ハンターバレーの「ブロークンウッド セミヨン 2009」2750円。
赤ワインは、スペインの三ツ星レストランのハウスワインにもなっているという「ボデガス・イザディ クリアンサ 2005」2500円。
イタリア・バローロの偉大な生産者であるコンテルノが醸す「アルド・コンテルノ ランゲ・ドルチェット マサンテ 2009」2350円。
別名「キコリのシラーズ」と呼ばれるオーストラリア・バロッサバレーの「トルブレック ウッドカッターズ シラーズ 2009(AUS)」2250円の3本である。
「iwine japan」という初めて使うネットショップだった。
お次はいつもの「タカムラ ワインハウス」。ここは実にいろいろな高CPワインを提案し続けているショップである。
まずは大好きなピノ・ノワールで、ブルゴーニュ以外ではここだといわれるニュージーランド北島の「テ・テラ マーティンボロー・ヴィンヤード 2009」2415円。
ボルドーのグランクリュ的な怪物ワインと誉れ高い「シャトー・テシエ 2008」3024円。
高価なボルドーを薄いと言わしめたチリカベの雄「モンテス・アルファ カベルネ・ソーヴィニヨン 2008」2089円。
イタリア・トスカーナの名門レ・マッキオーレの入門編という「ボルゲリ・ロッソ レ・マッキオーレ 2007」2793円。
最後は、トップクラスのエルミタージュを髣髴とさせるスペイン・バルデオラスの「ガバ・ド・シル テルモ・ロドリゲス 2008」1680円となった。
あくまで低価格ながら、それ以上の感動を与えてくれるワインとの出会いが今から楽しみである。
これでオーダー完了。ワインセラーには4本置いてある。それにiwine japanに4本、タカムラに5本オーダー。
・・・ん? ・・・全部で ・・・13本? ・・・あれれ、うっかり13本になっちまったか。ワインセラーは12本入りだから1本余っちゃうじゃないの!
まあいい、届いた中から1本をその日のうちに飲んじゃえばノープロブレムだわな。
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