ソフト部史上最悪の活動
このキャンプは、おおよそ半年に一度、春はGWのちょい前、秋は寒くなる11月直前頃に開催される。部署内外に広く参加を呼びかけ、毎回10人前後の参加者を見込んでいる。幹事はいくつかの(チェーン)キャンプ場の会員でもある同僚のH、今回の開催地はその中でも一番デラックスな「PICA山中湖ヴィレッジ」である。
参加メンバーは、アウトドアシェフという称号を名実ともに認められているN1夫妻+ビーグル犬が岡崎から、今回初参加のIT部門のN2夫妻+Jrが秦野から、そして常時参加組の同僚S+Jr、さらに松葉杖持参のグータラKの総勢10名だった。なお、グータラKはいつにも増してゆっくり到着。すでに日は傾き、宴会もとっくに始まった頃だった。足を折ってもグータラぶりは相変わらずだ。
ディナーのメイン食材は、Hが通販で購入していた2kg以上はある大型チキン2匹。まずは1匹を野菜を詰めてダッチオーブンで蒸し焼きに。ここにサンマ一夜干し、コノワタがN1夫妻から提供され、福岡出張帰りのグータラKからは稚加榮の明太子、さらにシーフードパエリアに買い出した焼き肉各種などなど。これにビール、ワイン、焼酎に日本酒、そして今回はシングルモルトもラインアップ。いつもながら至れり尽くせりの楽しさである。
晩餐も終わって二次会の後半、子供たちが寝入った後は、恒例の大人の会話のお時間がやって来る。今回は夫婦2組にもかかわらず、互いのなれそめや夫婦生活の実態、果ては下ネタに至るまでテンコ盛りの話題で溢れた。そう、このキャンプにはディナーとはまた違ったディープなお楽しみタイムがあるのだ。
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翌朝、遅めのチェックアウトを終了し、ここでN1夫妻とはお別れした我々は、山中湖から一路箱根へ5台連なって向かった。その目的は、かねてから目をつけていた箱根湯本ホテル別館にある石窯ピザのイタリアンレストラン「ラ・マニョーリア」とそこに至る乙女峠越えのドライブルートである。休日のせいでペースカーの連続だったが、それでもそれなりのドライビングは楽しめた。
予想通り、モチモチ感溢れるピザはとても美味しい。さっきまでお腹なんか空いてないと言ってた子供たちだったが、あっという間に大人以上を平らげたのだった。食後、解散してそれぞれの帰路に就いた。
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さらに同じ方向のS+Jr号(アテンザ)とグータラK号(レガシー)と連なり、途中の大磯PAで最終休憩をした。ここで目に入ったのがソフトクリーム屋。忘れかけていたソフト部の活動を思い出し、それに見合うソフトクリームがあるかどうかメニューを見入った。
真っ先に目に飛び込んできたのが、その名も「湘南大磯しらすソフト」! どうやら特産のしらすとバニラソフトのコラボ作品らしい。こりゃソフト部の活動相手にとって不足なし。ただ問題は味だ。しらすは塩味の魚だ。そこに甘いバニラアイス。しかも他のアイスより120円も高い500円はソフト史上最高値と言ってもいい。
「まさかソフト部部長として逃げるなんて事はありませんよね~」というグータラKの殺し文句に押されて、ついにKと一緒のチャレンジを決定。覚悟を決めて大枚500円を支払い、しばし待つ…。
現れたソフトを見て反射的に後悔の念が頭をよぎった。白いソフトに黒っぽいしらすがそこかしこに混じっているサマは、もはやスイーツの域を遥かに飛び越えているじゃないの! 一口ナメれば柔らかく甘いアイスはたちどころに口の中で溶けるが、代わりにザラザラ、チクチクのしらす(もはやこれはチリメンジャコだ!)が魚臭い塩味と共に襲って来るのである。それを噛まずに飲み込むのは不可能だ。
「いや~、不味けりゃ売らんでしょ~よ」とのたまっていたKは、今や無言で必死にアイスをナメナメ&しらすをカミカミするばかり。私は3口ナメた段階で早々にギブ! 間違いなくソフト部史上最悪の作品だろうよ。もしかして、これって「アイス」と「シラス」の単なるダジャレなの?
責任者出て来~い! カネ返せ~! 売り場のオネエちゃんも「ホントにいいんですかぁ?」くらい言ってくれっての!
楽しいキャンプの最後の最後でこれかい? 負傷で雨男の神通力も出なかったKなんて、まるでこれを食べるために参加したようなモンだわな。ご愁傷サマ。
さて明日からはまた成田のホテルで中途入社社員研修の続きが始まる。しらすソフトなんかにゃメゲずに今週も走り切るぞ~!
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