ポチッと、そしてキターッ!
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クルマ選びにも似た、あれやこれやの逡巡の末についに決断の時がやって来た。
初めて購入するデジイチが決定したのである。満を持して7日に価格.com経由で最安値だったamazon.comでついに「ポチッ」と。ついでにカメラバッグやストラップ、シャッターリモコンなどのドサクサ紛れに買える安いアクセサリーも一緒にポチッと。さすがに万単位の交換レンズは今はムリ。財務省に知れたら笑い話じゃ済まないから。
それでもいろいろお勉強のマネゴトなぞやってると、単焦点の広角レンズやらマクロレンズやらで撮られた写真が妙に味があるって事がわかってくる。そうすると、ポートレートにはこの広角があるとキレイに撮れるみたいだの、マクロはあんな風景にも面白そうだとかの悪魔のささやきが聞こえて来るのである。その声の主こそ、言わずと知れた「レンズ沼」と呼ばれる魔界の主に違いない。もっとも、レンズがこんなに高価でさえなかったら、とっくに2つ3つは買っていただろうけど・・・くわばらくわばら
ともあれ、オーダーなんてボタンを押してしまえば実にあっけないもの。今夜、はるばる大阪から送られて来た荷物一式を受け取った。
購入したモデルは、当初の予定通り「Canon EOS 60D Wズームキット」である。
決め手はやはりバリアングルモニタとグリップ感だった。同じランクのニコンD7000も価格がこなれて来ているため、最後の最後に候補機種にもなったが、このグリップ感が私にはどうにもしっくり来なかった。結構気にする人が多いというシャッター音も60Dの方が好みだった。
そして決定的だったのは、どこまで突き詰めてみたところで、所詮はデジイチ進化の途中経過でしかないという結論に至った瞬間、製品選びもまた途中経過でしかないと覚悟が決まった時だった。そう、また大きな進化があったら買い直せばいいだけの事なのだ。そう思えたらずいぶん楽になった。
振り返れば、ここまで実にいろいろなデジイチ先輩たちやネットに書籍、実機をいぢり倒して来た家電量販店やカメラ専門店に改めて心から御礼申し上げたい。このプロセス無くば、とてもじゃないがここまで辿り着けなかったに違いない。何せ新しい事にはまず形から入りたがる私なので、途中挫折の可能性だって十分にあっただろう。
新しい趣味や分野に一歩踏み出すには、いつだってそれ相応の意欲と準備が要る。あと軍資金も。学生時代から特に写りたがりでもなかったせいで、自分自身が写っている写真は極めて少ない人間だった。まさかここで写真の世界に踏み込もうとは正直思わなかったが、実は近い親戚にプロカメラマンがいたという事に最近気が付いた。
でもまあ、彼とはレベルはおろか住む世界も大違いゆえ、この時点で敢えて相談する事もなかろう。だったら要らなくなったレンズをあげるよなんて事態にでもなったら恐縮この上ないからだ。付き合いは冠婚葬祭くらいで十分である。それに、たしか彼はフィルム時代からニコン党だったかと。
さて、これで基本形は一応整った。以前のエントリにも書いたが、世の男という生き物は精密機械とステーショナリーには目がないというのが相場と決まっている(はず)。典型的な精密機械である本格カメラが手の内にあるというだけで本能的な充足感が満たされて来る。
時には愛車でドライブしながら風景を追いかけ、時にはぶらぶら散歩でスナップショット・・・次々に光と影を切り取っていく自分の姿が脳裏を駆け抜ける・・・歓び。なんつって
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ところで今朝、amazon.comを覗いて驚いた。
何と60D Wキットが10万6200円と、数日前に私が購入した時よりも1万5000円近く値上がりしているではないか! ええっ値上がり・・・!? デジカメって発売当初をアタマに後は値下がりしていくだけだと思っていたのに、これもKiss X5発売による影響なんだろうか?
ちなみに価格.comでも最安値が9万4480円と上がっていたし、こりゃ7日の決断は、価格変動推移からも偶然にせよ結構な安値でゲットできたと、ちょっぴり嬉しかったりする。
試しに3日新発売のKiss X5の価格も見てみたら、Wキットが12万9800円から9万8000円と日毎に急落、早くも10万円を割り込んでいる。こちらの値下がり度合いは本来のものなのか。旧モデルのX4は同じWキットで6万5000円とあまり変動せず。
まさに「欲しい時こそお買い時」を地で行くようなこの頃だった。
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