fc2ブログ

デジイチ詣での果てに

ここ数日、寝てても起きてても咳が出る。何年振りかで風邪でも引いたかと思ったが、咳以外に悪寒も発熱もなし。家にあった咳止めを飲んではみたものの、今朝も咳が出た。変な病気かもしれないし、風邪にしても会社でウイルスをブチ撒くのもナンなので、大事を取って自主休日にした。

先日と打って変わって小春日和のように暖かい日のせいか、お昼近くになると咳が出なくなった。せっかくの休みなので、時間の有効活用とばかりに家電店に出向く。そう、デジイチ詣でだ。

ここまで掲示板などwebsiteや書籍などの文字情報をむさぼって来たせいか、写真の世界なんて何も知らなかったOYAJIが一通りのカメラ用語(?)の意味がわかるようにまでなって来た。これ以上はカメラを購入して撮影する段になってから進んで行けば良い領域なので、今日は候補機種のフィーリング確認をテーマにした訪問である。

・・・・・・・

現在までに絞りに絞った候補は、Canon EOS 60D(60D)とPanasonic LUMIX GH2(GH2)の2機種。

両機の一番の違いは60Dが一般的なデジイチ、GH2がミラーレスデジイチで、その機構の違いから大きさも重さも異なっている。ボディ本体重量で60Dが675gに対し、GH2は何と392gと圧倒的に軽い。これにキットのズームレンズを装着すると、ミラーレス用レンズがより軽量ゆえ両機の重量差はさらに開く。これが機動性の差となる。

いくら良いカメラでも、重くて持ち歩きたくないとなったら本末転倒、宝の持ち腐れになる。ここは私が最初から拘っていたポイントだった。

家電店(Y東京本店)はさすがに平日の昼下がりはガラガラ、触りたい放題だ。60DのWレンズセット用レンズをとっかえひっかえ装着してはその重さと取り回しを確認。同様にGH2も。予想通りGH2は呆れるほど軽く、ボディサイズも小さめだが、ホールド感は特に気にならない。一方の60Dは重量感を感じるものの、しっかりしたカメラ固定にはこれくらいでちょうど良いと思えるレベル。

最初はファインダー撮影。GH2のAFはファインダー(EVF)だろうが液晶ライブビュー(104万画素)だろうが非常に速い。だがEVFは明るいものの、蛍光灯がチラつくので室内ではちょっと見にくい。これは意外な発見だった。それに引き換え、ペンタプリズムの60Dはあくまで自然で明るい。AFももちろん高速で、ファインダー撮影なら文句なくこっちだな。

ところが! 液晶ライブビュー撮影に問題大アリだった。液晶の画像自体は92万画素でも遜色ないと言えるレベルだ。だがライブビュー撮影時のAFが、何と2秒から3秒近くかかるのである! それはテレ側だろうがワイド側だろうが変わりなく、GH2に比べて笑っちゃうくらい激遅なのだ。いくらバリアングル液晶の有用性が高くても、実用的にどうなのよと疑ってしまう。

次にシャッターフィール。GH2はボディも軽いがシャッターも実に軽い。おまけにタッチパネルでもシャッターを切れる。だがまるでコンデジ並みのお手軽な音といい、何だか気持ちが入りにくい感じ。60Dはそれより重厚感があり、いかにも撮りに行ってるぞという感じ。今日は両機で100回くらいシャッターを押しまくったが、フィーリングの違いが埋まる事はなかった。

・・・・・・・

ミラーレスデジイチは今まさに進化の真っ只中と見た。

その最先端を行くGH2は、ミラーレス機ゆえの機動性のアドバンテージに加え、タッチパネルシステムなどの新技術と共にマイクロフォーサーズ時代を予感させる胎動を感じた。近い将来、もしかしたら従来のデジイチ機に取って代わるイノベーションが到来するかもしれない。ただしそれは、これらの先進テクノロジーが十分に成熟したらという話である。今の段階はようやく一人歩きしたというところかな。

60Dはいかにもメカを操っているというぞという満足感が持てる。男のホビーとしての雰囲気も十分だ。イメージキャラの渡辺謙じゃないが「趣味なら、本気で」のフレーズも、このカメラなら私のような入門者でも少し理解できる気もする。

で、「今のところ」と断った上での結論。

GH2に代表されるミラーレスデジイチの完成型というものをぜひ見たいと思う。圧倒的な機動性と高速コントラストAFは大きな魅力に違いない。あとはEVFの精度、画像エンジンとシャッター・タイムラグの向上か。その時が来たら、それこそボディもレンズも丸ごと乗り換えてもいいとさえ思っている。デジタル時代の一眼レフは、必ずしも重厚さだけが絶対条件ではないはずだ。

その日が来るまでは60Dで写真の世界に浸かっていようかな、と。

・・・でもレンズって呆れちゃうほど高いな。





関連記事

COMMENT

>びばさん
7Dは予算的にも機動性の点からも、そして私レベルではオーバースペックでしょう。
X5も知る得る限り調査しましたが、売り出し価格の高さ(特に対60D)とX4に毛の生えたマイチェンでボツと勝手に判断しました。
それでも新製品として売り出すCanonの姿勢には?です。

7Dという選択肢は無しですか?
何故か家にはデジカメがゴロゴロしてます。
デジイチもありますがやはり重いので
持ち出す回数が減りました。
でももうすぐ出るX5が気になります。。。

EDIT COMMENT

非公開コメント

Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Search
Translation
PDF Exchanger