水無月の怒り その2
という事で「水無月の怒り その2」を書く。
それは先週の月曜日の事だった。この日は出張が終わった最初の出社日なので、ノートPCを会社に持っていくために去年購入した日本が誇るブランド「吉田カバンPORTERシリーズ」を手にした。
私のバッグはそのシリーズの中でも小型で比較的安い。と言っても定価で1万円オーバーではある。最大の特徴は、普段は小型で薄く、イザとなればバッグ下部にあるファスナーを開ければ、大きくマチが広がるという機能性である。
ノートPCと書類の格納のためにこのファスナーを引いた。途中で何か引っかかりを感じたが、そのまま全開にしたところ、何とファスナーのヤマがひとつ欠けてしまい、引き手が外れてしまったのである。
それでも時間がなかったので、とりあえず会社に行き、バッグを購入した中野に本社のあるデパートへ電話した。
すると、一旦預かったバッグをメーカーに送って修理代の見積りを取ると言う。その金額に客が納得したら修理にかかるという事らしい。
その言葉に我が耳を疑った。
吉田カバンと言えば、日本で一、二を争う丈夫なバッグを製作する事で有名なメーカーである。そのメーカーが初期不良とも言うべきものに修理代を要求するのか? おまけに私がファスナーを全開にしたのは今回が初めてである。これは到底納得できない。
新人研修の助っ人としての河口湖出張が終わるのを待って、6月1日にデパートの売り場へ持参した。女性販売員にそれまでの経緯を説明したものの答えは同じ。年配の男性の主任に替わっても、やはり同じ答えの繰り返し。せめてデパートとしてメーカーに交渉してみますくらいの事を言えないのか! だからおたくは一流になれないのだよ。
私のバッグは、同タイプの他社品なら5千円もあれば買えるものだが、タフネス&高機能を買って敢えて購入に踏み切ったのである。海外ブランドだったら間違いなく無償修理だろう。場合によっては同型の新品との交換すらあり得ると思う。それが「ブランドの信用」ってモンだろが! 5年も10年も使っての話じゃない、まだ1年も経っていないのである。
デパートの売り場責任者ともあろう者の、通り一遍な対応にもハラが立ったが、それよりも理由の如何に関わらず修理代を取るメーカーの姿勢に怒りを覚えた。おまけにメーカーのWebsiteには、お客様相談室も問合せメールフォームもない。
現在、件の見積もりとやらの結果待ちだが、もしも有償でかつ数千円単位の回答が来ようモンなら、修理は却下。引き取りついでに裁ちバサミを持参して、その場でバッグをブッタ切ってやろうかと考えている。
何のためにわざわざ高い金を払ってまで丈夫なはずのバッグを購入したんだか…ブランドの信用って、有名無名の尺度では量れないものなんだな。
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