さて、どうしたものか?
私の206XSは今年9年目の車検を通し、かれこれ10年目に入った。そのワリには走行距離は4万km未満という体たらくなのだが、その年月からもしかしたらATオイルが限界に来たのかと漠然と思った。4日後の木曜日に休暇を取って、症状の確認も兼ねショッピングセンター経由でディーラーへ。この日は例の症状は全く現れず、スムースなドライブだった。朝から雨模様だったので「お肌と同じで適度の湿気が良かったんじゃないか?」と思わず笑ったくらい。
予め電話で伝えていた症状をディーラーで再度話し、コンピュータレコードを見てもらったところ、確かにトラブルの記録があったとの事。そして驚くべき言葉が!
「修理の程度によって金額が違ってきます。最悪の場合はAT部分のアセンブリー交換となり50万円位いきます。問題はそこまで修理するかどうかです。中にはそうしてまで乗り続けると言う人もいますけど…」
このトラブルは徐々に症状の頻度が上がってくるものらしいが、さしあたり運転中に止まってしまうとか動かなくなってしまうという事は無なさそうだ。いずれにせよ整備士が戻り次第、再検査をしてすぐに回答をくれるというので、車を預けて帰宅した。
だが、3日経った今日に至るも電話1本ない。思い余って、こちらから電話してみたところ、「ご指摘の症状が出なかったのでテスト走行をしていましたが、昨日その症状が出て点検したところ、確かに1速が滑っていました。これはAT内部の問題なので交換という処置が必要です。概算で40数万円…」
頭がクラクラして来た。
原因の一つとして考えられるのは、ATオイル部分のオーリングが劣化してオイル漏れが生じていたのではないか、とも。そんな指摘は購入した名古屋のディーラーからも2年間なかったので、東京へ戻った後に発生していたかもしれない。外車では結構起こり得るトラブルだとも。
今後、この症状が頻発するまで乗って、いよいよとなったら考えるしかないですなと言ったら、「最悪の場合は動かなくなりますが、それは数日後に出るかもしれません。ざっくばらんに申し上げますと、今の段階から修理もしくは買い替えをお考えになっておくべきかと…」これは死刑宣告に等しい。
そして重い気持ちで車を引き取りに行ったのだった。
・・・・・・・
ディーラーからの帰り道では、何事も無かったように快調そのものだった。それは単なるラッキーで、やがて来る不幸へのプロセスに過ぎないのか? それともこのまま自然寛解してしまうのか? ま、相手は機械ゆえ、自然寛解というのはまずあり得ないのかもしれないが、出来る事ならこのまま悪化しないでほしい。
我が家の車庫スペースは十分な幅がない。206XSは3ドアのため、5ドア車よりドアが長いせいもあるが、乗り降りは結構しんどい。車幅が5ナンバー枠(1680mm)の206でさえこうなのだから、全幅1750mmまで拡大され3ナンバー化した207では余計に持て余す。ましてや、全長3835mmの206最大のメリットだった回頭性に関しては、4045mmに伸びた207では望むべくもなかろう。車重も1090kgから1260kgへと大幅に増えてるし。
という事で、もしも買い替えとなった場合、プジョーからの別離となる可能性が高い。
そうなると8年前、私の名古屋からの帰京がキッカケとなって作られたプジョーオーナーのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めの資格も無くなるだろう。既にプジョー車から乗り換えたメンバーもチラホラいる(逆にプジョー車へ戻ったメンバーもいるが…)。考えてみれば、それぞれのメンバーのライフステージは時と共に変わっていくものだし、車なんて個人の趣味・嗜好の問題だから、他人がどうのこうの口をはさむモンじゃなく、むしろ自然な流れと言えるだろう。
私はこの車を乗り潰す覚悟でいたし、少ない走行距離からもそれは可能だと思っていた。9年間、駆動系などの大きなトラブルも全くなかったし。それがここに来て大決断を迫られようとは…。
折しも、今月下旬に遅い夏休みを取って、カミさんと西伊豆回りで東伊豆までのドライブと露天風呂付き客室での宿泊(我が家の国内旅行最高額!)を張り込んだ矢先だった。自宅のPCの調子も悪いし、地デジ対応大画面TVの購入も迫っている。諸行無常極まれり、である。
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