これで禁煙成功するかも法

10月からいよいよ史上最大幅のタバコの値上げが実施される。

嫌煙権が権利なら喫煙権だってリッパな権利だ。それをいたずらに規制するのは人権侵害だ! と言って憚らなかった私が、ふと見たTV番組をキッカケにニコチンパッチによる禁煙にチャレンジして早や4年と5ヶ月。何とか禁煙から卒煙と言えるまでの月日が流れたと思っている。

そこで、これから禁煙を志す方へ微力ながらもアドバイス出来る事を書いておきたい。

1.喫煙を科学的に捉えよう。
喫煙という行為は、これまで趣味や嗜好、習慣と考えられて来たが、近年、その本質は「ニコチン依存症」である事が明らかになった。喫煙によって快感や満足感を感じるのは、脳内の回路に刺激を与える結果起こる現象である。ニコチンは喫煙により急速に肺から吸収され、数秒で脳内に到達し、本来ある神経伝達物質の代わりに脳内回路に刺激を与えて快感を感じさせるが、これを繰り返すうちに、ニコチンがないと脳神経細胞が正常に働かなくなってしまう。これがニコチン依存と呼ばれる状態である。

喫煙者は「喫煙でリラックスできる」と表現するが、実際は離脱症状を喫煙によるニコチン補充によって一時的に緩和しているに過ぎない。禁煙しようとしてもなかなかできないのは、ニコチン依存と心理的依存という2つの原因があるからである。したがって喫煙は嗜好や趣味の問題ではなく、「ニコチン依存症」というリッパな病気なのだ。

2.病気の治療に根性は要らない。
ニコチン依存症によって生じる、喫煙して良かったと思う記憶や仕事の区切りに吸うといった日常の習慣などにより、喫煙したいと思う気持ちが強くなる。これを心理的依存と言う。ニコチン依存による離脱症状は、一般に禁煙開始後3日以内がピークとなり、その後徐々に消失していくが、なかなか禁煙できないのは、この心理的依存の影響が大きい。

ニコチンは禁煙後数日もすれば身体から抜けていくが、心理的依存に打ち勝つためには、気持ちだけでは心もとない。したがって、むやみやたらと根性禁煙に突入するというのは成功率が低いと言わざるを得ない。ニコチンの離脱症状と心理的依存から、それを感じる脳をダマす方法が有力だ。

私の場合は、医療機関のニコチン外来へ行き、ニコチンパッチによって徐々にニコチンから離脱していく方法を取った。禁煙外来で受けた呼気テストで改めて驚いたのは、呼気に含まれている一酸化炭素の量だった。息を吐くとたちまちレッドゾーンまで一酸化炭素濃度が跳ね上がった。一酸化炭素の取り込みは喫煙量に相関して増加し、それだけ動脈硬化が促進されて脳梗塞や心臓病に罹りやすくなるという事だった。

禁煙宣言書に署名し、最初はニコチン30mg含有のパッチ貼付から始めて20mg、10mgへと徐々に減らして行くのだが、最後の10mgパッチは結構余った。つまり禁煙スケジュール完了前に、もはやニコチンを摂取しなくてもいい状態になったという事である。ここまでおよそ2ヶ月だった。

3.仲間を作るとより効果的。
「自分が地球最後の喫煙者になる!」とのたまっていた同僚のグータラK君を無理やり誘ったのだが、今から思えばこれが大正解だった。二人の間で交わした約束はたった1つ、「タバコは嗜好品だから、いつ禁煙を止めても個人の自由。ただし吸った瞬間、そこに居合わせた全員に銀座の久兵衛で食べ放題をご馳走する事」であった。こうなると意地でも吸わなくなり、それだけニコチン離脱もしやすくなる。1本くらいいいかという「1本お化け」も出現しなかった。

ただし、厄介なのは「脳の記憶」だった。喫煙によるスッキリさわやか感を脳は頑なに覚えていて、たびたび喫煙する夢を見た。身体はとっくにニコチンを欲しがってはいないのだが、この脳の記憶だけは多分まだまだ消えないだろう。

・・・・・・・

別に呼吸機能に異常を来たしたから禁煙を思い立ったワケではなく、TVで観たようにニコチンパッチなるモノで本当にタバコを吸いたくなくなるのかを試してみたいというのが動機だった。結果的には成功率30%程度と言われるニコチンパッチで同僚共々成功者となれたのはラッキーだった。事実、我々よりも先に始めて早々とドロップアウトした同僚が数人はいる。

思えば、禁煙を始めたタイミングは最悪だった。ちょうどダイエットをしていた時期で、ただでさえ食べる物を抑えていたから禁煙とのダブルストレスにはとても耐えられないとダイエットは断念した。そこで「オレは肺がんのリスクを捨ててメタボを取った」とうそぶいたワケだが、どちらが良かったかはいずれ分かる時が来るだろう。

喫煙による病気と言うと「肺がん」をイメージするが、実は同じように怖い病気が「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」である。これは肺胞が潰れていく不治の病気で、ちょっとした運動でも息切れを起こし、常に数千メートル級の山にいるように呼吸が苦しく、最後は呼吸不全で死に至る。芸能人の罹患者では植木等、藤田まこと、桂歌丸が有名で、前二者は既に亡くなっている。加えて前述の脳梗塞や心臓病などの原因とされる動脈硬化も無視できない。

社会環境もますます禁煙者に辛く当たる。ウチの会社は全館禁煙で、昼休みの1時間を除いて就業時間内は喫煙のために外へ出る事も許されない。もはや喫煙者は犯罪者か進化し忘れたインディアンの如く見られているのが現状だ。トドメは300円から410円への実に40%もの値上げ。

そんな非人間的仕打ちを受けてもなお、何を求めてタバコを吸い続けるというのだろうか?


卒煙日: 2006年 4月 26日
卒煙からの日数: 4年 5ヶ月 3日 10時間 56分
延びた寿命: 92日と16時間0分
節約できた金額: 363927円(節税分 229474円)
節煙本数: 24261本 2062.26m 石鎚山天狗岳




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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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