リーダーのミスキャスト

「最低でも県外」「現行案の受け入れなどという話はあってはならない」と言いながら、結局は現行案とほぼ同じ結論に至るとは、首相就任後の8ヶ月は何のためだったのだろうか。

鳩山首相は一昨日、沖縄を再訪して仲井真知事、稲嶺名護市長らと相次いで会談した。この場で首相は初めて具体的な移設先を「辺野古」と明らかにした。辺野古のキャンプ・シュワブ沿岸部に代替施設を建設するとの日米の大筋合意を受けての発言だった。

これによって、辺野古沿岸部の埋め立て案を「自然への冒涜」とまで言って、反対の姿勢を見せて来た首相への県民の信頼は、文字通り地に落ちた事だろう。

それもこれも、昨年末の段階で社民党の反対を押し切り、現行案を基盤とした実施を決断さえしていれば、その後の展開は全く違っていたはずだ。致命的な判断ミスであり、一国のリーダーとしての罪は重い。GW明けに書いた「軽さの流転」での願いも空しく、もはや5月末決着は雲散霧消した。「命を掛け」て「職を賭す」はずだったのに。

「代替地は辺野古付近にお願いせざるを得ない」「断腸の思いで下した結論だ」

汗をかく姿など全く見せる事無しに、場当たり的に耳ざわりのいい言葉を「明言」いや「迷言」し、「強弁」を通すかと思いきや「変節」したりしてダッチロール、いよいよとなれば「お詫び」と「お願い」に転じる。それで事が通じると思っているのも「人がいい」から。あるのかないのか見えて来ない「心」と共に通じるはずも無かろうに。

国民に約束した、移設先、米政府、連立与党の合意は空証文に終わった。問題解決の着地点も展望が開けないまま先送り確実になった。もはや日本国の首相は、日米政府間合意を伝えるメッセンジャーとしか沖縄県民には映っていなかったに違いない。それどころかまたこのまま普天間存続という最悪のシナリオさえ動き始めそうである。

こうなったら残る道は「引き算の論理」だ。

4年前の日米合意には、海兵隊員8000人のグアム移転や嘉手納以南の米軍施設の返還も含まれている。いずれも沖縄の負担軽減につながる内容である。普天間基地が県内移設となったとしても、それに伴なう一連の日米合意事項が実施される事によって、地元負担の軽減に相当数寄与できるという事を今度こそ丁寧に説明し、速やかに着工に移すべきだろう。

だが、ここへ来てなお彼は「辺野古という事だが、(自民党の)現行案ではない。住民の安全はもちろん、環境面には徹底的に配慮する新しい形を何としても作り上げたい」とのたまっているではないか! 言葉の遊び、論理のスリカエも甚だしい。

軍事施設と環境は二律背反だろが! 埋め立てが環境破壊にならないとでも言うのか!

政権交代は結構だったが、日本の未来を託すべきリーダーは明らかなミスキャストだった。これは全国民が反省し、少なくとも次のリーダー登場までは、自らの投票結果を肝に銘じて甘んじるべきだろう。

・・・・・・・

ならば、せめてスポーツで魅せてくれ。

楽しみにしていたワールドカップ日本代表国内最終壮行試合は、他ならぬ日韓戦である。この負けられぬ相手に今夜こそ圧倒する試合を見せて欲しい。

先制点は前半5分で韓国。しかしここはホーム、ハンデをくれてやったと思えば、むしろ面白いくらいだ。

だが、期待できたのはここまでだった。

思わず声を上げたくなるような場面や、息が止まるような展開が全く見られない。目立つのは、いつものようなディフェンスラインでのパス回し。ドリブル突破などは皆無で、前線では韓国のディフェンスにことごとくカットされるシーンばかりである。途中で思わず居眠りしても、歓声で起こされる事もなく、5分10分があっという間に過ぎて行った。

1点ビハインドなら、逆転勝利のためにはリスクを恐れず勇気を持って大胆な攻撃あるのみのはず。だが、攻撃の起点となるはずの中村も本田も遠藤も途中交代。トドメはPKで2点目を献上。全くいいところ無く2-0でジ・エンド。

「我々は前に進むしかないので、我々のやり方を信じてこのまま続けて行きたい」と岡田監督。目標のベスト4って、もしかして予選ベスト4って事か? ならこのままでいい。今のままなら黙ってても予選4位(最下位)は確実だから。

やっぱ全てはリーダーの資質なのかねぇ。




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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

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