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日帰り福岡

日帰り福岡出張。来年の新卒採用面接試験のサポートという事で、スタートが午後からだったので9:00の便でも十分間に合うので、経費節減もあって日帰りとした。もちろん日帰り福岡なんて初めての事である。

ところが月曜朝7時台の京急電車は、意外にもいつもの午後~夕刻の移動時間には見られないほど混んでいた。七分の乗客を乗せたまま終点の羽田空港に到着、その羽田空港も出発フロア行きのエスカレータまでがギッシリ。レジャー帰りでもあるまいに、この連中は週明けのこんなに早い時間にどこに行くというのだろうか?

気温15℃と早くも春到来っぽい福岡。研修でも使った事のある貸会議室のあるビルに着き、軽く昼食を摂って会場入り。これから2部屋で人事担当者と2人1組で3時間半に渡っておよそ20人の応募学生(3年生!)との面接が始まるのである。聞くところによれば、今年の応募学生は約1万2千人だったそうな。そこから2千人に絞られ、ショートスピーチ試験をクリアした数百人がこの面接に進んだという。えらいこっちゃ。たとえ今、私が応募したとしてもとてもとても採用に至るとは思えない倍率である。

まず、人事担当のS子が口火を切り、学生時代にがんばった事や成し遂げた事を自己紹介形式で話してもらうところから面接は始まった。ここで驚いたのは、6割以上の受験者がバイトをがんばった事として挙げていた事である。我々の時代は、がんばったと言えば卒論研究かせいぜいクラブ活動あたりで、バイト経験などは恥ずかしくて言えなかったものだが、今の時代の学生はバイトを通じていかに社会人経験を積んだかがアピールポイントになるらしい。

そのバイトも、大学生の定番とも言うべき家庭教師や塾講師などは殆どなく、たいていはファストフードや居酒屋などの飲食系やコンビニなどの販売店、コールセンターなどである。中には居酒屋の深夜時間帯まで7時間、週4日通い詰めたという女子学生もいた。まさに隔世の感である。

彼ら彼女らの言い分に結構素直に聞き入ってしまう私をさて置き、人事担当のS子は実に鋭い観察眼を披露する。たとえば、面接最後に質問&再アピールタイムがあるのだが、ある学生が「友人が御社の製品で病気が治った事を感謝したいと言っていました」と言えば、そういうのって友人じゃなくて本人の場合が往々にしてあるんだと言う。だから本人がその病気を患っているのかもしれないと見ると言う。へぇ~!

友人はあなたをどう言うかと尋ね、面白くて楽しく場を盛り上げるヤツだと言われますと答えた学生の表情が緊張のせいか硬い時などは、受ける印象が暗過ぎると断じ、海外留学経験を持っている学生が、培った英語力を生かせる職種へ行きたいと言えば、営業職を志望して来ている立場なのに、今の時点でそういう事をのたまうのは百年早いと切り捨てる。

こうでもしなくちゃ篩分けなどとてもできないのだろうが、鋭いと言うべきかキツいと言うべきか、まさに恐れ入谷の鬼子母神だ。

わずか15分の質疑応答で次のステージに進ませるか否かを判断するという事は、即ちその学生の人生をも左右するという事である。会社の営業力向上を担う社員研修トレーナーにはプロフェッショナルが強く求められるが、採用担当者も負けず劣らずプロフェッショナルでなければ務まらないと痛感した次第。

これがどんなにシゴいても直接的に生殺与奪が生じない社員の研修であれば遠慮なくやれるが、たったこれだけの時間のやり取りで初対面の人間に人生の一つの可能性を決められてしまうのは、私などは不憫でならないと思ってしまうのだ。面接官には向いていないのは確かである。

それでも、すべての面接が終わった後に彼女と評価をつき合わせたら、少なくとも不合格と判定した学生は一致していたのは幸いだった。それ以外の「ぜひ採用したい」もしくは「採用したい」と判定した学生は次の試験ステージに進めるそうだから、これでまあ、ひとまず肩の荷を降ろせるだろう。

そんなワケで面接は無事終了し、夕刻の便で帰京した。お土産はいつもの「稚加栄」から新発売した和牛肉まんと塩辛を、大丸空港店で先日の出張で見かけた鯛の出汁に漬けた明太子(優曇華と言い、空港限定品とか)を購入し、帰宅後早速食した。普通の明太子よりも辛味は抑えられていて、替わりにやや強めの魚介系の出汁の味がした。これはこれとして趣きを異にした明太子と思えば目新しく新鮮だが、甘めの出汁味は好みが分かれるところか。

さて、一服する間もなく明日から3月度研修の予演会が始まる。今回もやっぱりじっくり検討する時間的余裕は無かったので、一回一回中身をより濃いものにするための検討が必要だ。また鬼にならざるを得まい。




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COMMENT

面接での口調はあくまでフレンドリーなんですよ。それが余計にコワい・・・。

戦場だなぁ、、、いぁ、面接会場が。。
S子さんみたいな人がいたら、怖くて喋れんな、アタシ ^^;

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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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