自然の帳尻合わせ
昨日の朝は予報が外れたと思えるほど快晴だった。傘を持って出ろという予報だったので、仕方なくカバンに入れて家を出た。そうでなければいつものように手ブラで良かったけど。
オフィスの窓から外を見ていると、昼頃から空一面が曇り始めた。だがそれは黒い雨雲ではなく、灰色がかった雲だった。そう、これは雪雲である。午後から降り出した雨は、早めに帰路に就いた時も雨のままだった。家に着き、風呂と食事を終え、久しぶりに「刑事コロンボ~別れのワイン」の再放送を観ている時、それまでポタポタと音を立てていた外の様子が変わった。
カーテンを開けると、雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう、だった。放送終了後、ベランダには10cm近い積雪、周りの家の屋根も白く染まっていた。そして雪の夜のお約束、全ての音が吸い込まれて響かない、しんと静まり返った夜が広がっていた。そしてそれはいつもの夜よりも明るく、これが雪明りの夜というものか。
一夜あけて今朝、今月から早番遅番のローテーションになったカミさんが、今まで起きた事もない午前6時過ぎに起きて出掛けて行った。我が家は玄関が南に面しているので、積雪も路面が見えるほど浅く凍結も無かった。私は午前半休を取って五十肩のリハビリに行く予定でいる。
・・・・・・・
支店出張や研修などでそれぞれが不在だったウチの部署のメンバーが、昨日の月曜はほぼ出揃って出社していた。先月までで他部署に2名のメンバーが引き抜かれたのだが、今月からまた一人、がん領域担当だったM子がマーケサイドに異動となった。今回は、ついこの前まで営業本部長だったNさんたっての要請で、ウチの部長殿はまたもNOと言い切れなかったらしい。
今年度の仕事が始まって1ヶ月が経ち、M子の異動公示も出たというのに、未だ部の業務分担書がリリースされないのはいくら何でも異常である。これだけ人が動いているのだから、各人の業務分担は増える事はあっても減る事は無いだろう。だからこそそれぞれのメンバーは、確定した分担業務を確認したいはずである。それを決めるのが各マネジャーの仕事なのに、ここに至ってもまだ結論が出せないと言うのか?
既に一昨年からセクション制からプロジェクト制に移行して人員流動の自由度が上がっているはずなのに、妙なセクショナリズムが見え隠れしている。各マネジャーが自分の所属メンバーを自分が担当するプロジェクトに囲い込もうとし、他領域のプロジェクトには極力タッチさせまいと躍起になっているようなのである。
部内の所属にとらわれず、部横断的に仕事を分担できるのがプロジェクト制のメリットなのに、いつの間にやら各マネジャーの担当プロジェクト所属メンバーが自分の固定の部下だと勘違いしてしまったのだろうか? それとも自分の担当プロジェクトの成果のみが自分の評価なのだという意識に固執しまくっているのだろうか?
特に今私が所属しているプロジェクトのマネジャーT君は、部のマネジャーの中で最も若く、担当業務は最も広い。それゆえ何かと他の年上マネジャー達から仕事が投げられるのだが、彼は最もアバウトな性格でもあり、逆に課題や問題を自身で抱え込んでしまう性格でもある。我々にとってはそのアバウトさから一番フィットするマネジャーなのだが、抱え込んでしまう性格ゆえ、いつかオーバーヒートしてしまうような気がしてならない。
ともあれ、マネジャー達は職階も給料も高いのだから、もっと横のコミュニケーションを取るなりしてメンバーに余計な心配を掛けずにして欲しい。不満が膨らめばモチベーションは下がり、下がればやっつけ仕事へと仕事の質が低下するのは人間の帳尻合わせだ。あなた方を見ているメンバーの目は極めて厳しいという事をお忘れなく。
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