旅のお供
今回のツアーでは、博多から新大阪までの移動手段は新幹線だった。この区間はボンバルディア機も飛んでいるようだが、ドア・ツー・ドアでの到着時間にほとんど差が無かったため新幹線にしたのだが、グリーン車並みに座席の広いJR西日本の名物新幹線「レールスター」には時間が合わず、しぶしぶ「のぞみ」に乗っての移動となった。所要時間はおよそ2時間半。
列車やバスのような陸上の交通手段で、しかも乗車時間が1時間以上かかると分かっている時は、旅のお供を持参する事にしている。近頃は決まって携帯ゲーム機だ。リラックスとリフレッシュを兼ねてしばし没頭する。これが飛行機の場合だといろいろと制約があって面倒なので、雑誌を1冊携えて乗り込み、降りるまでに読み切って置いてくる。
今回のお供はPSP。PSPには過去のゲームを格安でダウンロードできる販売システムがあり、それを利用してメモリーカードにいくつかのゲームを落として持って行った。元来、ゲームと言えばRPGという私だが、こういう場合の種目としてはいささかなじまない。なぜなら、RPGをドツボに嵌らずに効率的に楽しむためには、どうしても攻略サイトの情報が必要になるからである。まさかそれまでプリントアウトして持ち歩くワケにも行くまい。
一番良いのはテーブルゲーム系で、特に麻雀あたりは短時間で勝負が決まるからとっつき安い。だがこれもソフト性能の限界なのか、数回繰り返しているうちにパターンが読めたりして飽きが出てくる。そんな中で、今回のツアーで最高のお供だったのがゴルフゲームだった。体験版をプレーして気に入った「みんなのGOLFポータブル2」で、扱いやすさと精緻なアニメーションは安心して熱中させてくれた。9ホール勝負が10分もあれば回れるというのもGood! 疲れたら即中断してそのまま寝られるのも携帯ゲーム機ならではのメリットだ。
トレーナーにパワーや緊張感が求められる研修の時にこそ、せめて移動中は心身共に十分なオフ状態に持って行く事が重要である。仕事、すなわちオン状態に良い成果を挙げようと思えば、それとは対照的なオフ状態を作って、そこに身を置く。そのコントラストがパワーを生み、精神的なマンネリを防ぐのである。だから私は移動中に堂々と好きなマンガ雑誌も読むし、iPodでお気に入りの音楽も聴くし、ゲームにも没頭する。
いっそそれらを辞めて、ビールでもかっくらってしまえば良さそうなモンだが、私は仕事での移動中にアルコールを口にする事はほとんどない。理由は2つ。向かっている目的地で飲み食いする事が決まっているか飲み食いした翌日に仕事を終えて心身共にヘロヘロになって帰路に就いているからである。
さて、帰宅した今夜はDSのドラクエをちょっとばかり進めてみようか。
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