研修職人への提案

月曜、火曜と予定されていた大阪での研修は、先週末の3品目に及ぶ新製品発売活動のために延期された。したがって明日の広島会場から研修ツアーの仕切り直しとなる。午前半休を貰った移動日の今日、出発前にぜひ書いておきたい事があった。

新製品など3年に一度でも出れば会社を挙げてのお祭り騒ぎになるであろうこの業界にあって、こうも毎年のように新製品や新規効能追加がある会社もない。現在、それに関してウチの会社は紛れもなく世界一だろう。

半面、新製品に慣れきってしまった営業部隊のメンバーには「またですか。忙しいのに」と口さがない連中もいる。これがどんなにスゴい事で、他社も羨む事であるかが今ひとつ分かっていないのかも知れない。事実、5年も10年も新製品が出ないメーカーだってザラなのである。

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そんな全国の営業部隊を相手に定期的に研修を行なっているのが我々研修部門のトレーナー達である。総勢男女20数名、たいていは営業部隊の経験を持っているが、中には研究開発部門や支店業務出身のメンバーなどもいて、文字通り多士済々といったところだ。

その研修は、マーケを中心とした部門の企画する製品ごとのプロモーションに関する知識やスキルの習得である。これをプライオリティを付けつつ時間配分し、1日のカンヅメ研修として実施するのである。だから実施前の企画編成会議、予演会などの周到な準備が要求される。

目的とする研修効果を得るためには、コンテンツの良し悪しもさる事ながら、受講者の前で研修を行なうトレーナーの力量が何より大きく左右する。研修を終えた受講者が、翌日からの営業活動でそのプロモーション活動に積極的に取り組んでみようと思えたかどうかが、プロモーションの成功のための勝負なのだ。

単に知識を教えたりプロモーション内容を理解させたりすれば事足りるのであれば、わざわざ我々が出向くまでもない。e-LearningかVTRでも見せていれば良かろう。これは営業部隊のメンバーにいつも言っている事でもあるが、生身の人間がわざわざ顧客の前で話をするという事は、単なる「説明」であってはならない。説明の向うにある「メッセージ」まで伝えてこそ生身の人間が語る価値なのだ、と。

トレーナーにとっての直接の顧客は、言うまでもなく受講者である営業部隊だ。だからこそ彼らにプロモーション遂行に必要とされる知識を授け、メッセージを理解させ、スキルを習得させる事以上に重要なのは、彼らにとってのメリットを訴求し、いかにモチベーションを上げるかという事なのである。我々トレーナーはそこに心血を注いでいくべきだと思っている。

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そこで今回私が提案したのは、営業部隊が毎年受けている営業スキルのアセスメントのトレーナーバージョン、題して「トレーナーズ・アカデミー」である。

研修を構成する場面要素とトレーナーに要求される基本スキルを軸として、リアリティのある内容だったか、プロフェッショナルなトレーナーだったか、成果として受講者をやる気にさせられたか、製品に対する愛着を促進できたかなどについて、アセスメントシートを用いてアセスメント&フィードバックを行なうというものである。

そのシートが昨日完成した。まずはこのシートで本番の研修においてトレーナー同士で相互に実施するのを習慣付けたい。同時に最低年1回は定期診断として、営業スキル研修メンバーの前で正式なアセスメント&フィードバックを受けるという仕組みだ。まずは希望者の部長殿と言い出しっぺの私から受けてみようと思っている。

もちろんたやすいものではないが、個々のトレーナーのレベルアップはもちろんの事、ひいてはそれが研修部門の存在価値にまで影響すると思っている。我々が研修のプロフェッショナルになるという事は、即ち我々の価値を内外に広めて行く活動に他ならないと言って過言ではない。

私は常日頃、研修部門は他の部署とは異なって独立した専門職人の集団であり、職人ならば自らの研鑽によって腕を上げて行かなくてはならないと言って来た。また、2年前のエントリでも研修に関するいくつかの提言をした。

そんなやかましい男が、このたび意を決して提案し、厳しい道に自らも含めて飛び込む決断をした。同僚諸氏の理解と協力を求む。






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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

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