温故知新シリーズ 18
次に我々が苦労したのは「Introduction Speech 」という、皆の面前で topics を話す training である。
これは事前に7つのtheme(My hometown、My family、My job、My daily routine など)について、1分間用の原稿を各自が用意して来る。私も翻訳softwareに助けてもらいながらも用意はして来た。これを講師がcheckし、正しいsentenceになったものを翌日我々がspeechする。すなわち暗記するのである。最初は4つのthemeを、次に残り3つのthemeをまとめてこなしていく。
これもきつい。4 theme分を一夜で覚えるのはいくらやさしいsentenceで書いていても至難のワザである。我々levelの原稿は、せいぜい1 themeで10数個程度のsentenceである。しかし、上級levelの人はもっと多く、もっと難しい単語や表現を使う。夜は23:00までに消灯なので、翌朝早めに起きて続ける。早い者は3:00頃に起きていたという。それでもやってみるモンで、本番では皆ほとんどOKだった。人間の能力は偉大である・・・。
最終日はこれら全てのthemeを再編集して、なんと5分間のspeechを全員の前で行う。どんなに端折ってもreport用紙2枚分はある。それでも一度は覚えた文章、なんとかなりそうなものだが、topicの変わり目が難しい。つい記憶が途切れる。私は、とりあえずあらすじを日本語で理解し、topic毎のkeywordsを頭に叩き込んだ。同時に言いなれていない熟語も繰り返し反復した。
最終日、5分間speechの順番を決めるクジで、なんと私は20人の受講者の一番最後となった。覚えたものを早くしゃべり終えてしまえば、後は高見の見物。no stress の楽しいひとときが待っているというのに・・・。ま、これも自分の運命だったのだろう。緊張した割には、受け狙いに挿入したjokeもそこそこ受け、原稿の内容もすべて言えた上に、最後の番ゆえのad libで、勝手に謝辞まで付け加えてspeechできたのである。これはluckyだった。
"We are given a lot of affections more than adovice from you.
Thank you our teachers, you're the most greatest teachers!"
このほか、natural speedではほとんど聴き取れなかった「Listening Training」、そのscenarioを題材とした「Correct Reading」、講師達の演技力抜群の「Role Play」、キメ細かな指導の「Pronunciation(発音) Training」、受講者が自由にtopicを持ち寄って話す「Conversation Training」などなど、盛りだくさんのcontentsであった。晴れた日にはoutdoor activityでkick baseball、雨の日には屋内でfruit basketと、しっかり身体も動かした。その直後には、あの「Question Training」が待ち構えているのだが、皆楽しそうに汗をかいていた。
最後の晩は打ち上げpartyを兼ねた夕食だった。昼間のgameに負けた我々のgroupは、英語の歌を歌う罰gameがあり、うろ覚えだった歌詞を必死に思い出して「Country Roads」を熱唱した。講師は、当たり前だがnative pronunciationでシブい「Stand By Me」を歌いだす。歌あり、語りあり、とてもいい時間がみんなの間に流れてゆく・・・。
同じ釜の飯を食った仲間とはこういうものなのだろう。受講者全員はもちろんのこと、特に我がTeam Turtleのfriendshipは実に素晴らしかった。もはやドジでノロマな亀などどこにもいない。もう二度と会うことも無いかもしれない仲間たち。情熱と愛情いっぱいの講師たち、Jonathan、Kevin、Jeff、そしてTheo。
たった7日の日々が、もしかしたら一生の宝物にさえなったと感じたのは私だけではなかったはずだ。終了ceremonyで必死に涙をこらえていたのも、きっと私だけではなかったはずだ・・・。
(2003年9月 記)
・・・・・・・
これにて一週間の合宿は終わった。
どんな事でも熱中した時間を共有すればリッパな戦友である。我々は、文字通り一期一会のメンバーだったようで、この日以来一度も再会を果たす事なく今日まで来てしまった。解散後、国内に残った者もいるが、一躍海外へと渡った者もいる。きっとそれぞれがそれぞれの人生のステージで、この時の思い出を胸に抱きつつ戦い続けている事だろう。
いつかどこかで逢える機会があれば、あれからそれぞれが8年の歳月を刻んだ顔を持ち寄って、酒でも酌み交わしたいと思っている。
「Long time no see ! What's up?」なんちって。
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