fc2ブログ

最高のガチンコ・ゲーム!

年に一度、新酒の季節に開催する「吟醸酒持ち込み宴会 in 魚籠庵」。今月異動して来たメンバーのうち女性2人を含む5名で賑やかに盛り上がった一夜が明けた今日、例によって少々弱った身体をモノともせず、そそくさと仕事を片付けて家路を急いだ私だった。

これは決して夢ではない。ましてや親善試合でもない。

トヨタカップを賭けたFIFAクラブワールドカップ準決勝、アジア王者ガンバ大阪と何とヨーロッパ王者マンチェスター・ユナイテッド(マンU)の夢のガチンコ勝負が行われたのである。

マンUと言えば、何を隠そう中学生の時サッカー部員だった私には、あのジョージ・ベストの名声と共に記憶されている英国の超名門チームだ。そんなチームとの真剣勝負、普通ならマトモに試合にすらならないだろうと思われた。だが、今夜のガンバは違った。

捨て身の超攻撃的な前掛かり戦法で、マンUのDF陣の裏にパスを繋いでいく。ファーストシュートから前半4分後の3本目のシュートまで立て続けに放つ。しかも攻撃時のディフェンスラインはセンターラインの高さまで上がっているから攻撃にも厚みが出る。その半面、守備に穴は出て来るけれど、そのリスクをものともせずに前に出る。日本のチームもここまで徹底したサッカーが出来るんだと、観ていて気持ちいいの何のって!

ペナルティエリアでマンUディフェンダーの明らかなハンドの反則もあったが主審はスルー。それよりも流れの中で1点が取れそうなほどガンバの攻撃が冴え渡っていた。しかし前半28分、ついにコーナーキックからのDFヴィディッチのヘッドで先制され、ロスタイムにはやはりコーナーキックから今季世界最優秀選手、MFクリスティアーノ・ロナウドの弾丸ヘッドで2点目を失ってしまった。

やっぱり歯が立たないのかと誰もが思い始めた。だが、歴史はここから動いたのである。

後半29分、DF加地亮が前線へロングパス。受けたMF橋本英郎がすぐに左へ流し、走り込んだFW山崎雅人が右足を合わせてゴール中央に! 遂に遂に王者から1点をもぎ取ったのだ~! これは歴史に残る快挙だぞ~!

その興奮もつかの間、そのわずか1分後、交代したばかりの17歳でイングランド代表入りしたFWウェイン・ルーニー、MFフレッチャー、またルーニーと立て続けに3得点されてしまい、勝負の上では万事休す。さすが攻撃サッカーのマンUだが、このとんでもない破壊力こそマンU最大の魅力でもある。

だがだが、それでも歴史は動く。

今度はマンUにハンド。PKを蹴るのはおなじみ「コロコロPK職人」MF遠藤保仁。名GKファン・デル・サールも及ばぬ面目躍如のコロコロゴールで2点目だ~! さらにさらに、ロスタイムでMF橋本英郎のダイレクトシュートが炸裂~! 遂にマンUにシーズン最多失点をお見舞いしたのである。最後はC.ロナウド得意の無回転フリーキックがGK藤ヶ谷陽介の手に吸い込まれたところで、残念ながらゲームセット。

終わってみれば5対3。しかしマンUとガンバ大阪とではハンデ2点位の実力差は優にあろう。だったら実質ドローだな、ワハハのハ~! 

・・・まあ、勝負には負けたかもしれないが、試合は立派に互角だったと大いに賞賛したい。きっと日本代表でもここまでの試合は出来なかったろう。それほどまでに今夜のガンバはスゴかった。さあ、胸を張って3位決定戦に臨もうではないか!




関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Search
Translation
PDF Exchanger