伏兵あらわる!
出発日の昨日は雨天だったせいか、休日恒例のラッシュも東名御殿場の出口渋滞もなく、あれよあれよと言う間に第一次集合場所である御殿場スエヒロに到着。ここで西からの夜行ドライブ組のしげドン氏と芳氏、それに名古屋のコンドウ氏と合流。今宵も早よから宴会だというのに、OYAJIらはステーキやらハンバーグやらでガッツリ昼食をとり、隊列を組んで山中湖へと向かった。
目指すホテルは山中湖から目と鼻の先にもかかわらず、わざわざ20km近く離れた道の駅「道志」へ。その代わり、そこへの道はプジョーにうってつけの楽しい山道だった。高原で気温も7℃なのに、なぜかピーチ味のソフトクリームを舐めつつ、名古屋組のume氏&shogo親子を待って合流、ようやく来た道をホテルへと引き返す。
チェックインを済ませると、正気のうちにとばかりに早速スパ&プールへ。ここ「エクシブ山中湖」は地の利も良いためか、圧倒的に家族連れが多い。だからプールやジャグジーは良いものの、肝心の女性客の年齢層が高めだったのが唯一惜しまれた。それでも、ぬるめのジャグジーにじっくり浸かれば汗もかく。部屋に戻ったOYAJIらはわずか1時間後の夕食までガマンできずに缶ビールをプシュッ! まずは極楽極楽。
・・・・・・・
いよいよ、いつものように後々の宴会までをも考慮した早い時間帯からの夕食開始。我々お泊り組は18名の団体サンなので個室が用意されていた。入ってみると、なんと中央に最新型のカラオケマシーンが鎮座しているではないか! そう、恒例のカラオケ宴会はそのまま同じ部屋で突入する段取りなのだ。夕食と宴会を合わせて堂々4時間の長丁場である。前回ドナドナ状態で不覚を取った私は、月曜から新しい職場へ出社するカミさんを体よく家に残し、万全の体制を整えて来たのもまさにこのためである。ふふふのふ。
今回のメニューは中華料理だったので、飲み放題の紹興酒をひたすらあおる。ボーイさんも心得たモンで、料理はハイペースでさっさと出し、デザートが終わるやいなや宴会用の乾きモノをドンと出して来た。カラオケマシーンを目の前にしたOYAJIたち、どうせゆっくり食事なんてしないのはミエミエだからそれでいい。ボーイたち、グッジョブ! 準備はすべて整った。
だが、ここに伏兵が2匹もいたのである。
なんと普段はおとなしい長老の風氏が立て続けに4曲も歌うではないか! それも何かにとり憑かれたような、まるでローソクが消える寸前のようなパッションをみなぎらせている。その姿を見て「もしかしたらこれで・・・」と思ったのは私だけではあるまい。おかげでアリスメドレー後の出鼻を完璧にくじかれてしまった。
それも収まり、さていよいよと思った矢先、もう一人の伏兵は誰あろう、ume氏の息子のshogoだった。小学生の分際で、OYAJIたちが聞いた事もないアニメ主題歌を6曲も連チャンしたのである! そのおかげで予約枠が満杯になり、新規エントリができないというヘビの生殺し状態となってしまった。これは思ってもみなかった事態である。ついに私はソロで1曲も歌えなかった。次回からは子供だからと甘く見ず、ガツンと規制強化だな。
収まらないメンバーは、さらに館内のミュージックラウンジなる所へ移動。すでに電池切れとなった2匹の伏兵どもはそれぞれの部屋に帰ったので、これでやっとオレたちの時代が来たとばかりに大いに弾けた。ところが、ほどなく「他のお客の迷惑になるから」と、事もあろうに店側がマイクのボリュームを勝手に極限まで絞り込んだのである!
ここはミュージックラウンジと謳ってるはずなのに、これは一体どういう事だ! この非道な扱いにキレたOYAJIらはマイクなど放り出し、地声の限りに叫びまくったのであった。OYAJIを怒らすと怖いのだ。結果的にどっちが他の客の迷惑になったか反省しなさい、っての!
その後もOYAJI部屋で持ち寄った酒とツマミで4次会に突入。結局お開きは12時半とかなり早い時間だった。歳のせいにはしたくないが、それでもトータル6時間半も飲み食べ歌ったのだから十分と言えば十分。おかげで翌朝は長老以外はみんな元気に朝食バイキングに行ったのだった。
・・・・・・・
チェックアウト後に、当日ドタ参の伊豆ナンバーの206CCドライバー、れお女史と初対面。206RCのホイールとシートを身にまとったアデンレッドの206CCが朝日に映える。彼女はこれを駆って、日々天城越えで腕を磨いているのだろうか。うん、彼女もPOOBの誇る「いいをんな」の一人として輝いているな。これも意外な伏兵と呼ぶべきだろう。
その後はプジョー206、306カブリオレ、アルファロメオ147、ゴルフGTI、アクセラなど14台が隊列を組んで、120km離れた清里に向かった。隊列優先なので、先頭のinakichi氏もさすがにスローペースで、途中で206RCのume氏が欲求不満を起こして、ブチ抜き爆走に出る始末。真相は息子のジュースを買うために自販機を目指したという事らしいが、我々にはとてもそうとは見えなかった。
以前、河口湖で行ったほうとうのウマい「小作」清里高原店で昼食後、かの昔アンノン族の聖地だった「清泉寮」でお約束のソフトクリームを食べ、再び一同が会して15時半に清里にて解散。次回の秋の総会は淡路島あたりでの開催になるらしい。とすると、こりゃまた前泊と後泊が必要かも。淡路島なんて、少なくとも私には1日で走って行ける場所ではない。
・・・・・・・
帰りの中央道ではお決まりの休日渋滞にハマり、談合坂~小仏トンネル、府中~調布の計20km近い渋滞を潜り抜けて19時過ぎに帰宅。祭りの後とは得てしてこんなモンだ。
さあ、これにてOYAJIたちの一夜のシンデレラストーリーは儚く幕切れと相成った。明日からまたそれぞれの現実と向き合うんだよな・・・。
- 関連記事