どうした? 今枝弁護士
被告弁護団に加わった彼は、誰よりも多く被告人と接見し、被告人の声を直に聴いてきた。また、安田、足立弁護士らのような死刑廃止論者ではなく、むしろ被告弁護団の法廷戦術のあり方や本村氏をはじめとする被害者遺族への慮りをブログを通じて率直に公開して来た。さらにこの手のブログには珍しく、コメントが自由に書き込めたので、エントリに対する賛否両論の書き込みが溢れていた。
それら一連の情報開示のせいだったかどうか、公判途中で彼は解任されたが、その後も様々な角度から自論を書き綴っていた。ただし、コメントの受付は停止したが。判決後にはワイドショーなどに出演し、主に被告とのやり取りについて話していた。私は、彼のブログのエントリに加え、生の話を聴いても特に偏向した考えの持ち主という印象は持たなかった。
それがどうした事か、ブログのサブタイトルもエントリも180度変わってしまったのだ。
サブタイトルには、今までの彼とは思えない「生物・動物・人間・弁護士・占師・物書きの顔を持つ自称自由人。。自由奔放な通称今枝仁こと、`イマジン`のブログでふ 読んでちょ(^_-) 」の文字。
「僕の真意」というエントリでは、
『世の中には、「今枝弁護士はなにを考えているのだろう。」という疑問を持つ人が増えているようです。
答えを示して、誤解を解いたり、理解を得たりするのは簡単です。
その前に、もし真剣に考えたい人は、もう1度、僕のブログを、そのときの状況を思い浮かべながら、読み直してください。
冷静に、慎重に。
結論というものは、すぐに出すべきものでもありません。』
「憲法記念日」というエントリでは、
『憲法の前文を百回、各条文を3回くらい読んだら、泣けます。
泣けない人は、中学校の地理・歴史・公民の教科書を百回読んでみましょう。
それでも泣けない人は、小学校の国語と社会の教科書を1年生から全部読んでみましょう。
それでも泣けないなら、
①ベートーベン
②ビートルズ
③千の風になって
④尾崎豊
をレベルにあわせて10回聴いてみましょう。
それで泣けなかったら、よっぽどのレベルが高い人か・・・・ 』
「資格」というエントリでは、
『これからは、学歴よりも、資格の時代です。
国家資格であれ、民間資格であれ、自分に合った資格をとり、人生を充実させるのが幸福だと思います。
僕は、大検、自動車免許、英検準1級、裁判所Ⅱ種、司法試験、法曹資格(税理士、司法書士等を含む)と、ボラのように出世してきました。
今目指しているのは、簿記と、中小企業診断士です。
資格を取ると、死角がとれ、視覚がとれて、三角になります。
三角と言っても、△、▲、▽、▼、⊿、参画など、人によって様々です。』
「サイン」というエントリでは、
『最近、僕の著書に、サインしてくれという人が多くて、困っています。
彼や、彼女らは、僕がそれで喜んでいると本気で思っているようです。それが、悲しい現実です。
そんなことをしている僕を見て、一番悲しむのは、いったい誰なのか。
想像力を鍛えましょう。
答えは、自分で見つけてください。』
はたして何人の読者がこれを理解できるだろうか? 光市事件だけなく、法律や裁判に関するマジメなエントリで綴られてきたブログだったのに、この突然の変わりよう・・・。今枝氏にいったい何があったのか?
私はFC2ブログ提供の「My Bookmarks」に、現在30数個のブログを登録している。登録の基準は、単に情報の収集だけでなく、モノの見方や考え方を勉強できるブログかどうかである。今枝氏のブログもそのうちの一つだったのだが、これでは早晩削除対象になるだろう。
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