時限爆弾が我が身に

牛丼大手「吉野家」が昨年8月、伊藤忠商事を通じて輸入したバラ肉700箱(17t)のうち1箱に、脊柱部分を含む骨付き肉(27kg)が混入していた。21日夜、吉野屋で保管されていた肉を検品した際に発見し、翌日、同省などに報告したという。

米国のゴリ押しに屈して輸入再開した牛肉だったが、またも重大な問題が発覚した。前回これに関するエントリを書いたのは、「吉牛からダメ閣僚へ」だった。でも、米国への慮りだか何だか知らないが、結局、抜本的な対策無きままに輸入再開に至ったのである。

それまで販売自粛していた吉野家側の理由は、米国産バラ肉でなければ自社の牛丼の味ができないからいう、この現状から見れば首を傾げざるを得ないものだった。再開後は吉野家の思惑通り、行列ができるほどの客が押し寄せた。その現象は、ビジネスモデルとしては成功したのかもしれない。

病原性大腸菌や赤痢など伝染病に代表される急性感染症ならば、被害の状況を把握するのにさほど時間はかからない。だが、このBSEもAIDSもC型肝炎も数年~数十年の時を経なければその発症実態は判らないのである。しかも、その時点での因果関係の証明は、医薬品投与の場合のようなカルテ記載もなく、全く期待できない可能性が極めて高いのである。これは潜伏期間が長い感染症の宿命だ。だから、より根が深い問題だと言える。

一般的な人情とノスタルジーから言えば、思い出の吉野家の牛丼復活は喜ばしいのかもしれないが、その一方で、牛丼の競合会社である「すき家」などでは未だ米国牛を使用しないという企業ポリシーを貫いている。結果的にどちらが本当の顧客主義の会社だったかが明らかになった形だ。

ツユダクだろうがメガだろうが、そんな事はどうでもいい。少なくとも食した全員が覚悟すべきは、現在の医療技術では治療不可能なBSEが、10年前後で我が身に発症するかもしれないという事である。それはまさしく我が身に時限爆弾を抱えたのと同じ事態なのである。

この恐るべき仮説が、近未来において実現するような事にでもなれば、その時、誰がその責任を負えると言うのだろうか? 結局、発症した被害者のみが一身に背負うしかないのじゃなかろうか? 

厚労省を始めとする国と吉野家、そして同じように米国産輸入牛肉を使用している外食産業各社よ、国民の命と自社の利権のどちらを優先するのか、言えるものなら今こそはっきり言ってみろ!



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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

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