野良カラスに餌付け
先月で全国研修ツアーが終わったと思ったら、今月は大学担当者を対象とした新しい研修のパイロット、すなわち試し切りを東西2支店で実施する。そのためのコンテンツ作成と予演会で連日大わらわだ。おまけに研修アンケートのコメントにちょっとヘコまされたりして、心身共にストレスフルな今日この頃である。
ストレスと言えば、もう一つあった。会社近くにあるプロントは昼食後のコーヒーによく利用している店だが、夜からはダイニングバーみたいになる。我々が行く他の居酒屋などよりリーズナブルなので、軽く引っかけて帰るには最適な店である。
今月はジャックダニエル・キャンペーンとやらで、一杯に一枚、スピードクジが引ける。賞品はA賞~C賞まであり、ロゴ入りのキーホルダーやTシャツ、マウスパッドやステッカーなどだ。その中でエレキギター型のピンバッジが私の目を引いた。訊けば、はずれクジ5枚で交換できると言う。
さっそくメンバー3名とも注文し、クジを引く。何と3本ともB賞のマウスパッド。続いて2杯目、またもB賞が2本、はずれ1本。マウスパッドなんてハナからいらない。目標のピンバッジまで、はずれクジあと4枚と迫った。
次の日。先発隊3名が行ってると聞き、後追い2名で突入。合計12本のクジを引くも、そのすべてが当たり! 私なぞ2本ともA賞という始末! これには店の人も驚いていたが、驚いたのはこっちの方である。こんなにもはずれないクジなんてどこにある? 2日間で18打数17安打、打率9割4分4厘なんてイチローも真っ青だ。
欲しいピンバッジは遥かに遠く、引けども引けども当たってしまうクジと増えていく要りもしない賞品たち。これがストレスでなくて何なんだ?
・・・・・・・
今朝、いつものように情報集のために朝のワイドショーを見ていた。すると、街の野良カラスに餌付けをしている老夫婦が取り上げられていた。映像には、主人と思しき男性が外出すると、その後を10匹近いカラスが着いて行く様が映し出された。男性が角を曲がればカラスも旋回して着いて行く。
この夫婦の自宅の近辺には多数のカラスが常時滞在し、その糞害や子供が襲われる事件などでただでさえ近所迷惑なのに、あろう事かこの夫婦は他人の家の軒先にもエサの豚脂などを置いて行くのである! 各地のゴミ屋敷にも困ったモンだが、連日カラスの大群に見舞われるこの住宅街も尋常ではないなと思いながら見ていた。このテの問題は、老齢がもたらす執着気質によるところが多いという。言わば歪んだガンコジジイである。
その時だった。その夫婦の自宅からヒキの映像になった途端、遠景に何やら見た事のある建物が目に飛び込んで来た。何と、ロイヤルパークホテルとオペラシティタワーではないか! しかもウチから見えるものとさほど変わらない位置関係なのだ!
瞬間、これはウチの区内の事だと悟った。カラスの餌付け禁止の法律というものはないらしく、案の定、しばらくしたら区の名前の入った張り紙が映った。やっぱりそうだったか。という事は、たぶん我が家から2~3km圏内だろうが、ここはモノは考えようである。そこに野良カラスが集まってくれれば、我が家近辺には来ないという事も言える。そういえば、最近はゴミ出しの日もあまりカラスを見なくなったし、ここはひとまず対岸の火事にしておこうかな。
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