身体に時限爆弾を植えられた人たち

「これから薬害被害者がもっと出てくる可能性がある。これは全部、補償しなければいけない。国の責任としてやらざるを得ない」福田康夫首相は14日夜、TV番組の収録でこう言ったそうだ。

それが19日になると、「専門家が検討している最中だ。結果をみて判断するので、今は言えない」と一転トーンダウン!

その大きな原因となったのは、厚労省からの「一律救済すれば数兆円かかる」との報告だった。だが、これについては与党内からも「350万人のC型肝炎患者全員ではなく、原告が求める薬害肝炎患者約1000人の救済であれば、その額は遥かに少ないはずだ」と疑問視する声があるのだ。

そして今朝、舛添要一厚労相は、血液製剤の投与時期で患者を線引きする内容の大阪高裁の和解骨子案を支持する方針を表明し、その中で、東京地裁が国などの責任を認めた期間から外れる被害者に対しては、創設する基金を積み増す案を示した。結局、期待された福田首相の政治決断もなく、原告側が批判してきた患者を線引きした上での補償だったのである。

原告団代表の山口美智子さん(51)は「和解という最後の山で『解決』というアドバルーンを上げた舛添大臣は原告と握っていた手を解き放った。登ろうとした原告を突き落としてしまった」「原告の中には若者がたくさんいる。人生の一歩を踏み出す事が、また遠のいた。その事が一番、つらい」と嗚咽した。叶わなかった「全員一律救済」の政治決断に、原告団の怒りは頂点に達し、嗚咽して言葉も出なくなる原告もいたという。

被害者救済のため、基金に30億円を積み増す舛添厚労相の案について、弁護団代表の鈴木利広弁護士は「全員一律救済という理念を理解していない。一律救済を下げてくれるのであれば、いくらでも札束を立ててあげるという、かえって原告の感情を逆なでする案。『要はお金の問題じゃないのか』という矮小化した理解でしかない」と切って捨てた。

ついに「被害者の全員救済」という願いは叶わなかった。国側が最後まで救済範囲を限定する姿勢を崩さなかった事に、薬害C型肝炎訴訟の原告たちは失望し、和解協議打ち切りを宣言したのである。

福田首相はこう言った。「税金を預かっているから、国民に説明できないといけない」

おい! 言っておくがな、国民が怒っているのはインド洋のガソリンスタンドや在日米軍への不必要なまでの思いやり予算、果ては公務員の天下りや利権、官舎などなどに伴う税金の「ムダ遣い」の方だろが! 薬害患者の救済に使われる税金に国民が文句を言うとでも思っているのか! 本心でそれを言っているのなら、アンタの感性は悲しいほどズレまくってるぞ!

結局アンタの本音は、こんな1000人ほどの昔の事件で官僚を敵に回したり、たたでさえ不足している財源がさらにキツくなるのがイヤなだけだろが! よくもまあ、今までのらりくらりとサラリーマン的発言ばかりしてきたな。アンタの正体は調整型政治家でもなんでもなく、ここ一番の決断もできない単なる腰抜けだったって事だ!

言うまでもなく、C型慢性肝炎は発症後20年で約60%が肝硬変へと進展し、肝硬変になった後は年間7~8%が肝癌に進展するウイルス感染症である。いわば身体に時限爆弾を植えられてしまったようなものなのだ。しかも何の落ち度もない人々に・・・。

その患者の痛みを心底理解し、金銭以上に被害者の「心」を救済できる為政者は、この日本にたった一人もいないというのか。

先ほど福田首相は記者のインタビューに答えて、薬害肝炎患者に対して通り一遍の謝意を語った。これをこの国では「おためごかし」と言う。



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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

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もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

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