近づくんじゃねぇっての!
タイル敷きの広場はすでに日も暮れ、いくつかの街灯でほの暗く映し出されていた。そこにガラガラ~ッという騒音と共にあちこちに平行移動している3人のシルエット。そのうちの一人が至近距離で私とすれ違った。そう、スケボーのガキ共である。
ガキ共といっても優に高校生以上に見える。人通りが少なくなる時分にやって来ては派手に滑っている連中だ。もちろんここでのスケボーは禁止行為である。すると、すれ違った方向から何やら軽めのガラガラ音が私の足元に近づいてきた。そして私の足にぶつかった。人が乗っていないスケボーだった。振り向くと乗ってたはずのガキは地面に倒れていた。転倒したのである。ざまあみろ。
それでも私は、常日頃から危なっかしいガキ共の存在に苦々しく思っていたところに持ってきて、スケボーがぶつかった痛さも加わり、思わず「危ネェぞっ!」と倒れたガキに向かって叫んでいた。残りの2人がガラガラと駆け寄って行く。
この広場ではスケボーのガキ共以外にも、何とマウンテンバイクの曲乗りを練習しているバカガキもいる。まだ明るい昼間に通行人がいるにも関わらず、クルクル回ったりコケたりで実にやかましい光景を見せつけられるのだ。コイツらは一度、コンクリートタイルに頭でもしたたか打ちつけなきゃ分からんのだろうな。
近づくんじゃねぇっての!
・・・・・・・
話は変わって、今朝の通勤時間帯の地下鉄。
いよいよ冬本番ともなり、厚いコートを着た女性も増えてきた。この日、ターミナル駅から乗り込んで来たオバさんと娘。ふたりともフードの周りにファーが付いたコートを着ていた。車内は八分以上の混み具合、そのオバさんが私に近づいて来る。触れ合わないように横にズレる私。押されて近寄って来るオバさん。
オール毛皮のコートは言うに及ばず、毛皮のストールや異常に毛足の長いモヘアのセーターなど、人の迷惑顧みないウェアが氾濫している。何が迷惑かと言うと、お互いの体が密着する混雑した電車の中、気が付いたらくっつけられた毛で「犬猫でも抱いてたの?」状態と相成ってしまうのである。これがみっともなく目立つのに容易に取れないのだ。私にとって冬一番の脅威は、まさにこれに他ならないのである。
そもそも、そんなものを着込まにゃならんほど、この東京は極寒の地なのか? カワイくもないアンタがカワイイと思ってるそのウェアが、勝手に他人に毛をくっつけまくっているんだと一度でも考えた事があるか? そんなに着たけりゃ、毛の抜けない上等なファーくらい買えってんだ!
近づくんじゃねぇっての!
・・・・・・・
今夜の野球の北京五輪最終予選。先発のダルビッシュ、立ち上がりからヒヤヒヤさせられたものの5回まで無失点の好投。6回に逆転2ランを浴びたものの、7回には打者12人の猛攻で6点を挙げた日本、9回には4番新井のダメ押し2ランも飛び出し、終わってみれば14安打10点と台湾を圧倒! 終盤は藤川、上原の磐石リレーで、星野ジャパンは3連勝を遂げ、中国の開催国特権で1つになったアジア代表の座をもぎ取ったのである!
うん、これはいいな。苦しゅうない、近こう寄れ。
- 関連記事
-
- 新機種は薄くて高かった (2007/12/12)
- 深遠を垣間見る (2007/12/10)
- 近づくんじゃねぇっての! (2007/12/03)
- 怒涛の2日間終了 (2007/12/02)
- いきなり模擬研修 (2007/12/01)