きちんと結論、きちんと対応!
実はそのメンバーの一人、通称「北の長老」から、昨日の終業時間直前に突然お誘いの電話が入り、カミさんと高島屋タイムズスクエアへ行くのをドタキャンしたほどである。もう一人、「四国の吉本芸人」と3人でホテルで待ち合わせ、焼きトン屋からカラオケラウンジへハシゴし、久々の新宿西口の夜を満喫したというあんばいだ。
ところがその会議で、新製品の海外における臨床試験で、あろう事か重大な副作用例が出ていた事が判明した。その試験の公表文献には、なぜかその事実は一切記載されておらず、他の書類にのみ記載されていたのを本社スタッフの誰もが気がつかなかったと言うのである。おいおい、そんな事が本当にあるのか? 信じられん。
その試験を実施したのはウチの会社ではなく、導入元のメーカーである事、その試験の公表文献に記載が無かったという事で、いわゆるデータ隠蔽には当たらず、もちろん犯罪でもない。だが、少なくとも営業部員達は「この薬は国内外の臨床試験において、重大な副作用例は一例もありませんでした」という安全性の説明をして来ているのである。当然、そう信じているユーザーも多いだろう。そこに対する今後のメーカーとしての姿勢は問われるはずである。
この事を決して軽く考えてはならない、と会議の席で私は重ねて言った。なぜなら、この薬の導入元のメーカーは、来年の春にもこの薬の競合品を発売して来るのである。その薬は20年以上前に世に出た一世代前の薬で、日本でこそ発売の順序は逆になったが、世界ではあちらの方が圧倒的に売れている。しかもこちらの薬の開発も手がけていたので、手の内もお見通しだろう。差別化の一つとしてそこを突いて来るかもしれないのだ。
今のうちにその芽を潰しておく事と、メーカーの信用を落とさぬ対応が絶対に必要なのである。例えイメージであっても、世間を騒がせている赤福、ミートホープ、比内地鶏、宮崎ウナギ等と同類項のものを持たれてはならない。ましてやこれは食品ではなく医薬品なのだ。生命関連物質なのだからその責任の重みはひとしおである。
ユーザーの信頼を裏切る事なく、会社としてきちんとした結論を出して欲しい。
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