研修か教育か

今日は、国会で福田首相の所信表明演説が予定されているが、こちらは朝イチから新部長殿の所信表明演説だ。彼は先輩からの言葉の受け売りとか、意味を取り違えた「守・破・離」「電通 鬼の十訓」などを引用したパワーポイントで30分しゃべった。でも、ついぞ具体的な話は聞けなかった。無骨でも不器用でもいい、初めくらいは自分の言葉で語れば良かったのに。

彼の話の中に、我々研修部門の今後の方向性についてのメッセージがあった。我々は、今まで定期的な集合研修を通して営業社員に対するトレーニングと自己学習コンテンツの配信を主な業務にして来た。彼曰く、今後は「研修(トレーニング)」ではなく「教育」をするのだと言う。ここに来ていきなりの大幅方向転換である。

ちなみに「研修」と「教育」を辞書(大辞林)で引くと、こんな違いがあった。
【研修】学問・技能などを磨き、修得すること。特に、職務に対する理解を深め、習熟するために学習すること。
【教育】他人に対して、意図的な働きかけを行うことによって、その人間を望ましい方向へ変化させること。広義には、人間形成に作用するすべての精神的影響をいう。

両者の最も大きな違いは、働きかけの範囲を相手の人間形成まで踏み込むか否かである。業務上必要な知識とスキルを習得させ、それを現場で実践できれば会社の求める研修目的は達成される。それ以上、社員個人個人の人間性にまで我々が踏み込む必要はないし、人間形成などという事は専門教育を受けた教育者でもなければとても責任を持ってできないだろう。

どうしてもと言うなら、それこそきちんとした長期的・継続的なカリキュラムを策定し、権限を持った担当制にでもしなければ、効果は期待できない。それでもやりこなせるかは疑問だ。要するに、我々レベルでは、それこそおこがましいってモンなのである。

我々は、研修トレーナーのプロフェッショナルは目指せるが、教育者にはなれないのだ。部署名でさえ「~教育課」から「~研修課」へ数年前から改められていたのである。英名でも「~Training Sec.」だ。研修に対する昨今の社内のさまざまなプレッシャーを感じての発言だというのは分かるが、あまりに短絡的に過ぎるか観念的に過ぎる。過去を知っているメンバーほど戸惑ったに違いない。

いずれにせよ、これらを朝のわずか30分で理解しろというのは無理な話である。新部長殿は今まで皆と一緒に仕事をしてきた仲なのだから、じっくり腰を落ち着けて、じっくり対話しながら進めて行けばいいと思うぞ。焦りなさんな。あなたの人となりは、そこそこ皆に理解はされていると思うから。


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Chaie<チャイ>

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最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

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