お前も「真実」を歪めるのか?

昨年8月、福岡市でRVが追突され海に転落し、幼児3人が死亡した飲酒運転事故で、危険運転致死傷などの罪に問われた元同市職員今林大被告(23)の公判は、「正義って何なんだ?」で記した初公判以来回を重ね、11日の第7回公判の福岡地裁で被告人質問が続いた。

検察側は、同被告を取り調べた際の複数の供述調書にある「事故の最大原因は酒に酔っていた事と、前を見ていなかった事」「思い出せない事があり、かなり酔っていた事は間違いない」とする記載内容を読み上げた。

被告は調書の大半を否認し、「本当に酔っていたわけではない」と述べ、「一貫して『右側の景色を脇見していたのが原因』と言ったのに、警察官が誘導して勝手に調書を作り、訂正を求めても聞き入れられないので署名、指印した」と声をやや大きくして反論。取り調べについて「思い出した状況を話しても『忘れていた事自体がかなり酔っていた証拠だ』と違う趣旨で受け取られた」と不満も漏らした。

忌まわしくも揺ぎない「事実」を前にして、ここにも自らの保身のために「真実」を歪めようとしている者がいる。交通事故の場合は死刑はないが、危険運転致死傷罪(最高懲役20年、併合加重の場合は最高30年)は、被告に恐怖心を生じさせるに十分な量刑である。むろん弁護側も刑が軽い業務上過失致死傷罪(最高懲役5年)が狙いである。

自分勝手な欲望と行動がしでかしたあまりに大きな現実。その現実を前にして自分が受け切れないと悟った途端、どいつもこいつも真実を歪め始める。その矛先は、怖くなって詭弁を弄しているみっともない自分には決して向かわず、決まって警察や検察の権力側に向けられる。悪いのはオレじゃない、とばかりに。

本気で償う気があるのなら、枝葉末節な事実関係などの反論よりも、より重い刑を自ら求めるべきだろうに! 口では反省を語りながら、目はしっかり減刑を見つめているあざとさには反吐が出る! そんな輩の言い分なんざ、毛の先ほども認める気なんざ起こらんわ!

亡くなった3人の子供の母・大上かおりさん(30)は「懲役25年が下されると確信しています。1年でも軽い刑なら私が殺しに行きます」とまで手記にしている。それを書かせた彼女の心の内が哀れでならない。こんな言葉は普通に生きていれば一生使うはずのない言葉なのだから。

・・・・・・・

そんな彼女が16日、女児を出産した。夫妻は「愛子」と名付け、「3人に抱っこさせてあげたかった」「3人のお兄ちゃん、お姉ちゃんと同じように笑顔で育ってほしい」と話した。哲央さんは「3人の存在を伝えながら育てたい」と語った。悲しみの中にひとつの小さな明かりが灯った。

偶然でも、あるいは無理やりでもいい。人は生きる目的や生きる理由があれば、前向きにならざるを得なくなる。時間と共に笑顔を取り戻す事もきっとできるだろう。愛子ちゃんは、神様がくれた大上家への素晴らしいプレゼントだったに違いない。


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>やらかした事実に向き合うのが普通の感覚

おっしゃる通り。これができない(したくない)被告を、弁護人が真実を曲げさせてまで手助けしている。それが正当な弁護活動だと思ってる。

この事件も、光市事件も、被告と弁護人がやるべきは「普通の感覚」で「事実」を見つめ、心から償いの「行為」を受け入れる事です。そうじゃないと被害者はもちろん、被告だって浮かばれません。

数日前、TVでたまたま かおりさんの出産場面を見た。。
命の大切さを訴えたい、て夫婦の意志で TVカメラの立ち会い出産になったようだけれど、生まれた時、胸の上に乗っけた赤ちゃん抱いて、かおりさん うぉんうぉん泣いてた。。

そうだよねぇ、お姉ちゃんやお兄ちゃんに会わせてやりたかったよねぇ、なんてウチの子等に言いながらアタシも涙が出てきたよ。

車の運転なんて、周りの車(ドライバー)を信じてなきゃできないんだよね~
居眠り車に正面衝突されて、アタシ 19年間運転できなかったぐらいで。
だから頑丈そうな車選んだ ^_^;
子供乗っけるしね。

酒飲んで運転できるようなヤツは、そもそも信じられんな。。
「本当に酔っていたわけではない」って、何のこっちゃ? 飲んだけどそれほど酔ってなかった、て意味?
飲酒だろうが酒気帯びだろうが、やらかした事実に向き合うのが普通の感覚だと思うんだが。。

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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

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