感情と秩序 4 ~セカンド・レイプ

「極めて苦しい弁解で、心に入ってくる言葉がない。時々刻々と言っている内容が変わっており、信じ難い」

光市母子殺害事件の差戻し控訴審が3日間の集中審理を終え、遺族の本村洋さん(31)が記者会見し、被告の元少年(26)や弁護団の主張に不快感をあらわにした。

この裁判は、未成年だった被告への極刑を避けた無期懲役判決を最高裁が破棄してやり直している。つまり死刑か無期かを争う。最高裁は、犯行前、排水検査を装って本村さん方周辺のアパートを訪れていた理由について「強姦しようと物色していた」と計画性を認定した。

最高裁の事実認定は済んでいるのだ。最高裁での認定は、高裁・地裁に拘束力を持つ。したがって裁判目的は、もはや事実の検証ではないのである。もっと言えば、ここで事実認定を争ってはいけないのである。

それなのに、弁護側は先月の集中審理では、1審、2審で争いにならず最高裁も認定した乱暴目的と殺意を否定し「亡くなった実母を重ねて甘えた末に、誤って死なせた」という理屈を展開した。

今回も、犯行前に戻った自宅で継母に後ろから抱きついた理由を「性的なものでなく母性。オンブにつながるかもしれない」などと、弁護団の言う「母胎回帰」ストーリーを補い、改めて強姦目的でなかった事を強調させている。

「無性にさみしかったけえ、お義母さんに一緒にいて欲しくて後ろから抱きついて甘えた」
「優しそうな弥生さんを見て、こんなお母さんの子供に生まれたらどんなに幸せだろうと思った」
「(本村さん一家と)4人で仲の良い家族が作れる」
「ぼくは死刑になっても仕方ない。来世に行って先に弥生さんの夫になる可能性があるが、そうなると洋さんに申し訳ない」

さらに、関学大の野田正彰教授が「犯行時の被告の精神状態は極めて未熟で、18歳としての責任は問いにくい」との見解を示せば、日医大の大野曜吉教授は、弥生さんについて「首に両手で絞められた跡は見られない」と述べ、夕夏ちゃんを床にたたき付けたとする点には「(事実なら)脳に損傷があるはずだ」と否定。さらに「首の後部でひもを強く絞めた跡はない」とも述べた。ならば、2人はどうやって死んだと言うのか?

ある意図の下に、よってたかって言いたい放題、やりたい放題。これを「セカンド・レイプ」と言わずして何と言うのか!

何度、本村さんたち遺族に苦しい思いをさせ、辛い所感を言わせれば気が済むと言うのだろうか? 事ここに及んで、私は裁判官にも責任を問いたい。延々とこんな裁判を続けるというのは、司法の公正性を欠いているんじゃないのか、と。あんた方もセカンド・レイプの共犯じゃないのか、と。

殺された夕夏ちゃんは、生きていれば小学校4年生の夏休みを迎えていたはずである。




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COMMENT

事件や犯人がおぞましいというのはたまにありますが、弁護団がおぞましいというのは聞いたことがありませんでした。
安田弁護士は、麻原や林被告の弁護もしているそうで、そっちの裁判でも同じような手口を展開してるんでしょうね。

この件に関しては、本当に腹立たしいのを通り越して気持ち悪いとしか言いようが無いですな。 もちろん被告と弁護団に対して、ですが。
個人的には、気持ち悪さの点から言えば被告に対してよりは弁護団に対してのほうが大きいですね…

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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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