Ichiro's way 2
フェンス越えを確信していたかのようにゆっくり走っていたイチローは、一塁ベースを回って大加速。バックホームがそれた時には悠々と本塁を駆け抜けていたである。
オールスター史上初、もちろん日本人初のランニング、いやインサイド・パーク・ホームランの誕生である!
試合もア・リーグが辛勝し、晴れてイチローがこれまた日本人初のMVPを獲得した。Congratulations!
思えば3年前、「Ichiro's way」で、それまで力勝負が注目されがちだったメジャーリーグで、彼のパフォーマンスは良きヒントになるだろうと書いた。今や彼はヒントどころか、ヒーローの新しいジャンルを確立したと言えるほどの存在となった。
その証拠が、試合前に報じられた「マリナーズ残留、5年1億ドル(約123億円)で契約合意か」と地元紙が報じたニュースだ。プロスポーツにおける真のプロフェッショナルとは、客を呼べるプレーヤーに他ならない。一見破格とも思える年俸は、それができる彼にこそ支払われるべきだし、受け取るべきものである。
シーズン200本安打達成といい、昨年3月のWBC初代チャンピオンといい、選ばれし男には、舞台とスポットライトが当たるべく運も味方する。「運も実力のうち」とは、プロフェッショナルとして実力がある事の裏返し、彼であれば十分納得がいく。言い得て妙なり。
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