企業内うつ病、30代が最多

先般、うつ病の問題の一つとして「うつの中学生、4人に1人」という記事を書いた。

今日のNHKスペシャルのテーマは「30代のうつ~会社で何がおきているのか」だった。

上場企業を対象に「最もうつの多い世代」についてアンケート調査をしたところ、30代が60%を超えていたという。この原因として、会社の人減らしが進み仕事量が増えている中、責任の重いポストに昇格しても、成果主義の導入により多くの30代がプレッシャーを抱え込むからだという。

自覚症状からうつと診断され休職するが、2年経っても職場復帰できない30代後半の管理職。うつが原因で退職を勧告され、再就職にはそれを隠して応募せざるを得なくなった30代前半の妻子持ちの男性。

「自分には無縁のものだと思っていたが・・・」

長引く景気低迷でいびつになった人員構成が、30代をサポートする20代の不足につながっている。企業側もメンタルケアに力を入れつつも、なかなか特効薬は見出せないという。だが、うつは確実に広がっている。

ウチの会社も例外ではない。組織の効率化で課長をフォローする係長職がなくなり、多い課では10数名の部下が課長とダイレクトに結ばれている。成果主義の下、課の販売目標の達成責任が課長にある事に加えて、担当エリアの対外的責任、上位職階と部下とのパイプ役や部下の管理育成責任も課長のものとなった。

目標設定や業績評価のための部下との個別面談、現場での同行やOJTなどですら、この組織構成では満足にこなせるはずがなかろう。部下が育たなければ課の業績に影響するし、コミュニケーションが希薄になれば退職につながる。

要は上から下から、内から外から、扇の要と言えば聞こえは良いが、ことごとく課長に守備範囲と責任が集中してしまう結果となっているのである。マジメで几帳面な課長ほどこれらの仕事を期待以上にこなそうとする。その結果、メンタル面に支障を来たす。

全てにベストを求めず、優先順位をつけて登る高さを変えてみたり、ある程度は敢えて受け流したりすればいいのだが、若き新任課長ほど真摯に捉え、のめり込んでは迷い込む。一般社員に比べて、さほど表には出ないものの、水面下ではこういった例が少なくないと私は思っている。

プレッシャーに弱い、精神的耐久性に劣るといった傾向は、今の中学生ならずとも、彼らが育ってきた世代の時代背景と関連が深いと言えるだろう。

モノに恵まれ、大きな圧力や挫折を経験していないので、できない自分という存在を根本で認められない。思いや悩みを外に出すより内に溜め込み、自分の内部で答えを求め、整合性を図ろうとする。そこに解決策などあろうはずもないのに。

企業としては、目先の効率よりも適切な役割分担と権限委譲を重視すべきである。さしあたり必要なポストを作って仕事量を分散し、権限委譲によりプレッシャーを分散させる事が急務なのだが・・・。

去年あたりからウチの会社では、業務遂行上の無駄「ビュロクラシー(官僚主義)」なるものを社員から募集し、優秀な提案に賞を贈っている。私としては、内勤業務のそれよりも、営業現場組織の見直しを提案してあげたいと思う。


関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Recent Comments
データ取得中...
Search
Translation
PDF Exchanger

Weather Forecast

-天気予報コム- -FC2-