そして幕切れ
開始早々からのブラジルの強烈なシュートを、川口が例によってスーパーセーブを連発しながら凌ぎつつ迎えた前半34分、三都主のスルーパスを受けた玉田のノートラップシュートがブラジルのゴールにきれいに突き刺さった。なんと日本の先制点!
レギュラークラス5人を休ませたブラジル相手だが、ワールドカップで日本代表が見せた最高の場面だった。
目覚めたセレソン、ロスタイムに太めのロナウドのヘディングシュートで同点に持ち込んだ。いくら太めでも頭の高さにボールが来れば問題無かろう。ボールのゆくえに目が行っていたディフェンスのマークも甘かったのだが、ともかく前半が終わって1-1のタイ。せめてリードして終わりたかったが、贅沢は言うまい。後半に期待だ!
後半に入ると話は早かった。本気のブラジルは6分間に2点追加。ロナウジーニョ達が交代してブラジルは完全に二軍体制になったが、さらに36分、トドメの4点目はまたも太めのロナウドの、今度は足によるシュート。これで監督の目論見通り、ロナウドの調整も十分でき、彼の調子も戻ってきた。
結局1-4で試合終了。終わってみれば妥当な結果だけが残った。
その頃、もうひとつの最終試合、クロアチア対オーストラリア戦も終了。こちらは退場者続出のまさに格闘技サッカーの末、引き分け。日本から勝ち点3をもぎ取っていたオージーのサッカルース達が決勝トーナメントの切符を手にしていた。
やはり1つの勝利も得られないチームは先へは行けない。だが今大会無失点のブラジルから点を奪ったのは大きい。しかも文句なしのシュートによる1点だ。日本代表のその姿だけは目に焼き付けておきたい。・・・でも眠い。
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