カリブの海賊2
何を観るかという段になって、ちょうどこの日から公開される「パイレーツ・オブ・カリビアン~デッドマンズ・チェスト」のレイトショーをチョイスした。
公開初日に観るなんて、昨年5月の「交渉人 真下正義」以来である。しかも前作や本編シリーズをロクに観ていなかったというところも同じである。さらにこの映画は3作目の公開も決定していて、すでにアナウンスもされている。近頃ハヤリのシリーズものである。
古くは「スターウォーズ」や「ロードオブザリング」、最近では「デスノート」あたりが、続編があるゆえやたら唐突な終わり方をする事で議論を呼んでいる。いくら続きがあると宣言していても、ひとつの映画作品として見れば不完全な構成だという意見である。結局、続編を見る必要性を煽っておいて、同じように観客を動員したい思惑だとか。これなら多少の駄作であっても大コケは免れる保険ともなるらしい。
カリブの海賊2も、ネタバレに過ぎぬよう簡単に書くと、クライマックスは主人公ジャック・スパロウが一人でクラーケンと戦うハメになり、船もろとも海に沈んでゆく場面。クラーケンと言えば、北欧神話やドラクエだったかに出てきたイカの化け物と思っていたが、ここではタコの化け物らしい。そういえば「テンタクルズ」もタコだったな。タコは欧米人にはデビルフィッシュとされ、好まれていないせいからか? その後のジャックの行方は分からないままである。生き残った連中が、世界の果てまで彼を探しに行く事を決意して終了。続きはカリブの海賊3でのお楽しみという事だ。
この映画は、もっと恐いアドベンチャーものだと思っていたが、案外コメディタッチのドタバタ劇に近かったという印象だ。ディズニーランドのアトラクションを意識した場面もあり、結構笑わせてくれた。それでも150分はちと長い。
全体的にはCG(とはもう言わないのかも)をふんだんに使った映像と凝ったメイクが印象に残るが、ストーリーは単純で、ジャック以外のそれぞれのキャラと役どころも予想の範疇だった。ハリウッド大作映画ならもっとハラハラ・ドキドキ、ワクワク・ソワソワさせてくれてもいいんじゃない? それにしても最近の映画の音響のボリュームは大き過ぎる。前から7列目だったせいもあろうが耳にガンガン迫ってくるので、うるさいのなんの。
映画のデキからすれば、同じく公開中の「日本沈没」とどっちを観ても大差ないような気がする。日本沈没は観る気ないけど。
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