新勤務店の印象
新勤務店の月商は前店の2倍以上と言われたが、確かに1日の客数から見ても前店より明らかに多い。だからと言って、忙しい店舗の勤務者に繁忙手当などが出る事もないから、出来れば暇な店舗の方が良いというのは論を待たない。
一方、ここは前店よりもより都心に近く高級住宅地もあるエリアなので、さぞや客層は良いに違いない、いわゆるモンペみたいのはほぼ来ないだろうと期待していたが、それはあっさり裏切られた。
このエリアでも価格やポイントに異常に拘る客、スタッフを見下すような言動の客、さらに鎮痛薬常用で頑なに買いたがる客などなど、どの店舗にも来るだろう客はここにも来る。何がセレブだ文教地区だとは思うが、小売店は来る客を選べないから仕方ない。
ここは高売上げ店なので納品は毎日ある。その代わり納品業者が入って大方の商品は棚に納めてくれるので、医薬品関係の残りはせいぜい折りコン1つ未満だから楽である。前店の納品は週3日で業者なしだったので、折りコンと段ボールを数十個片付けなければならなかった。
繁忙店の裏返しかもしれないが、勤務スタッフの数は多い。通常でも薬剤師を入れてほぼ5名体制をキープ、ある日などは何と8名が同時に勤務している時間帯があったほどだ。登録販売者も店長を含め5名いるし、他店でよく見る土日を休みたがったり契約勤務日数に足りていないバイト君がいないのもありがたい。
レジは4台と多い。メインレジと2ndレジ、3rdレジまでは時間担当者がワースケで振り分けられている。なのに応援ブザーがなってもその担当者がなかなかレジに来ないから、レジ近辺で作業している自分がやらざるを得ないと常勤薬剤師のY先生がこぼしていた。果たしてその通りで、BYでスタッフ同士が雑談している時もあった。Y先生はスタッフ教育が足りないとも言っていたが。
薬剤師はワースケのレジ担当から外れているから、私はいつでも相談や説明に対処出来るように棚のメンテなどをしながら店内を回って、明らかなオーバーフロー時以外は極力レジ周りには近寄らないようにしている。それでも説明を要する医薬品の購入があった場合などはレジから薬剤師を呼ぶブザーが何度も鳴る。
思い起こせば私が入社して研修店舗にいた頃、本部の医薬品担当だったY先生が来て、話をしながら棚に手を突っ込んで商品の前出しをしていた姿が記憶に残っている。「前出しが気になって、競合店に行った時にもついやっちゃうんですよ」という言葉に、私もそういう意識を持ちたいと思ったものだ。
そのY先生が今の店舗の常勤薬剤師なのだから、店舗の棚はさぞや整っているだろうと期待した。人事のTもS先生も「さすが元商品担当だったから店舗はキチンとしてますよ」なんて言ってたし。
ところが、朝出勤して棚を見るとかなりバラバラに荒れている。前日はY先生は閉店まで勤務していたから、Y先生が退店後にお客さんによって荒らされたわけでもない。単に前出しが疎かになっているだけ。あの前出しの鬼だったY先生に何があったのか。
まあ、あれこれ言っても前店から移ったのは通勤時間も含めて結果的に良かったと思っている。いつかどこかの薬剤師が引退したりして玉突き人事が起こるかもしれないが、今のところはパート薬剤師の気楽さで粛々と勤めるだけである。
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