新天地での勤務開始
どちらもその全盛期からリアルで観て来た私は、同時にそこから老いてゆく経過をも観て来たと言える。この世代の人たちの訃報に触れるたびに、もはや自分自身として想像もしない遠くの年代の話ではないという実感が湧いて来る。
そう、彼らと同じように私も年を重ねてここに至っているのである。そして確実に死を迎える時が近づいているのである。最近、人の死がこんなふうに感じられるようになった。
いつの間にか対岸の火事では無くなったのである。合掌
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10月1日、新たな店舗へ初出勤。
と言っても、ここからパート薬剤師となったため週勤2日イコール週休5日と、これまでの正社員〜契約社員までとは真逆の勤務形態となった。
同時に常勤薬剤師ではなくなったため、店舗管理者でもなくなり、7年間続けて来た店舗管理薬剤師業務の殆どから解放されたのは肩の荷を下ろしたように気持ちが楽にもなった。
ただ、納品が毎日あるものの納品業者がその作業の殆どをやってくれていた前店舗と異なり、この店舗では月水金の3回納品と納品業者は来ないという違いがあり、自動的に勤務日の一つである水曜日は私が納品と発注を担当する事になった。
また、これまでの店舗は広さの違いはあったものの、社員休憩室は個室だったが、この店舗はバックヤードと事務所とロッカーと休憩室が一つになっているから、スタッフは落ち着いて休めないようだ。古い店舗ゆえ構造上やむを得ないのだろうが、昼食は外に食べに出れば良いだろう。
店舗全体の広さは独立店舗だった前店舗に比べて2/3程度、医薬品エリアも同じくらいにコンパクトになった。それゆえ扱う商品の種類や陳列数も少なくなっている。スケール感がだいぶ縮小したなという印象である。
だから本部からの送り込みも極力少ない事を期待したい。何せ医薬品の在庫は店舗のバックヤードには無く、医薬品棚の上下の在庫スペースと近くの倉庫の奥のみである。前店舗のような量の送り込みがあっても置く場所が無いのである。ま、それも私ではなく店舗管理者である常勤薬剤師が気にする話なのだが。
常勤薬剤師のK先生は私の4年位年下で、大手メーカー出身という同じ経歴を持つ。だが、この会社に入って3ヶ月間OJTを受けた店舗の薬剤師から露骨なパワハラを受け、鬱寸前まで追い込まれた経験があるという。
そのパワハラ薬剤師は長年この会社にいたようで相当な独断と偏見に染まっていたそうだ。今やほとんど見かけなくなった「トンデモ社員」だったようだが、結局事件を起こしてクビになったそうだ。因果応報だわ。
で、今度来た私がメーカー出身と聞いて、話が合うだろうから安心したと言っていた。それよりも私が感心したのは、初めてこの店舗を見た時に商品の前出しがしっかり出来ていた事だった。
振り返れば、私が勤務して来た店舗も勤務前は前出しどころか陳列状態も酷かった。他の店舗も似たようなもので、この会社の薬剤師は店舗管理者としての基本も商人としての矜持も持ち合わせてないヤツばかりだとガッカリしたものだった。
この店舗の医薬品エリアのキレイに並んだ棚を見て、K先生は私と同じ感性の持ち主と直感した次第。
K先生とは勤務日が異なるので、今後は顔を合わせる機会はほとんど無いが、連絡帳などで十分なコミュニケーションを取っていきたいと思っている。
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