猛暑にコロナに汚客様
それは今年に始まった事ではないものの、おそらく今後はこれが毎年のディフォルト気象となるんじゃなかろうか。
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新型コロナウイルスは変異を続け、直近のオミクロン株がより感染力の強いBA.5となり、もはや夏風邪のようにありふれた存在と言えるまでになった。事実、全国の新規感染者数も最大20万人超え、東京都でも最大4万人超を数えた。
勤務先のドラッグストアにも発熱や喉痛、咳を訴えて薬を求めるお客さんが目立つようになった。症状を訴えるのが本人の場合もあれば家族の場合もある。
これが冬季なら風邪引いちゃいましたという当たり前の光景となるのだが、今は真夏である。夏風邪にしては明らかに人数が多いから、検査をすればほぼほぼ陽性なんだろうなと見ている。
幸いな事に今の変異株は感染力こそ強いものの、肺炎を起こしたり人工呼吸器の必要な重症となる例は少なく、せいぜい熱と喉痛が数日続いて回復に至る例がほとんどだろう。
検査さえしなければ、振り返ってみてあれは夏風邪だったのか新型コロナだったのかと区別のつかない転帰となると思われる。もちろん持病や高齢が重症化リスクになるのは新型コロナに限らず、流行性感冒だろうがインフルエンザであろうが変わりはないのだが。
そうこうしているうちに、遂にウチのベテラン店舗スタッフからも陽性者が出た。これまでも飲み会でコロナを拾って来たバイト学生の例はあったが、今回は子供からの家庭内感染だった。自動的に本人は10日間の出勤停止となった。ベテランだけに彼女のおかげで店が回っていた面も多く、ここに来て人手不足にさらに拍車をかける痛手となっている。
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さて、10月からの週休5日生活の前祝いとして9月末までの有休消化への最終出勤日となる日が数えられるほどに迫って来た。明日、本部のS先生が来店して店長と共に正式通達される予定でいる。
ドラッグストアを含む小売店舗はやって来る客を選べない。薬の相談にしても、感謝の言葉を残しつつ私の説明や治療提案を信用して受け入れてくれるお客さんばかりではない。
ここには書ききれないさまざまな汚客様も同じように来店する。それらに遭遇するたびに怒りにも似た感情と哀しみに似た虚しさを味わわされるのである。
あ〜あ、予めそれが分かっていたらこちらも客を選べるのになぁとぼんやり見つめる店内の変わらぬ景色も、2年もすれば正直飽きて来る。そしてため息も…。
ゆえに今回の異動は、勤務形態だけでなく目にする店内外の風景の変化という面からも有意義な事なんだよなとしみじみ感じる今日この頃である。
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