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デマと金メダル

ワクチン接種対象の低年齢化に伴って、相変わらず解熱鎮痛薬を求める若い世代のお客さんが多数来るが、その知識の低レベルさと偏りに閉口している。

「カロナール(それは医療用の商品名だよ?)はどこですか?」に始まって、「アセトアミノフェンしか効かないと聞いた(いつから特効薬になったの?)」「ロキソニンと一緒に飲めばもっと効く(胃に穴開けたいの?)」だの「カコナール(それ葛根湯だよ?)が良いと書いてあった」などなど、ネットで拾ったデマ情報を鵜呑みにして来るからたまらない。

先日などは遂に反ワクチン思想の30代女性が来て、接種しないつもりだったが職場での接種が決まったからイヤイヤするんだと。ワクチンによる世界人口削減計画だの日本でもワクチン接種が進んでいるのに感染者数は減っていないのがおかしいだの。

最近では、治療薬として評価の分かれる駆虫薬イベルメクチンと全く成分の違うOTCの駆虫薬パ●キサンとを混同して、「イベルメクチンが薬局で手軽に買える」だの「麻黄湯と一緒に飲んだら2日で治った」だのというデマも飛び交っているらしい。イヤハヤ

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おかげでタイレノールなどのアセトアミノフェン製剤は早々と姿を消し、今はイブプロフェンとの合剤のバファリンプレミアムが消えた。私が見ていない所ではアセトアミノフェンと書いてあれば総合感冒薬すら買って行くようだ。ロキソニンも普段よりもかなり動くようになった。

そしてワクチンの副反応をいたずらに怖がって、解熱剤に冷えピタやアイスノン、OS-1にビタミンゼリー、カップ麺までまるで籠城するが如く一揃えを買って行くのだった。

それに比べれば、少し前に押し寄せた高齢者の方がむしろ肝が据わっていたくらいである。

ネットに溢れ返るデマを訂正しつつ、ワクチンによる発熱の正しい認識や適切な薬剤の適切な使用の説明&提案を解熱鎮痛薬コーナーの前で何十人にして来た事か。家に解熱鎮痛薬の飲み残しがあるなら不要なものは買わなくて良いと何人帰した事か。

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57年ぶりの東京オリンピックが8日に閉幕した。

57年前の1964年は、かっぱえびせんやガーナチョコ、サントリーレッドなどが新発売されたのを皮切りに、ホテルニューオータニや東京プリンスホテルの開業、夢の超特急新幹線やモノレール、首都高速が開通し、まさに高度経済成長真っ只中のアジア初のオリンピックだった。

それでも当時小学生だった私には、いつも観ていたマンガ番組などがオリンピック中継ばかりになったので嫌気がさしていたという印象ばかり。記憶に残っているのは重量挙げの三宅、男子マラソンのアベベと円谷くらいだった。東洋の魔女なんてのは後年になって知ったものだった。

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今回の東京オリンピックでの日本選手の金メダルは27個。アメリカ、中国に次ぐ第3位は立派だった。印象に残った金メダルをざっと挙げてもこんなにあった。

体操では内村航平の後継者として個人総合と種目別鉄棒でダブル金メダルの橋本大輝。

水泳では、こちらも女子メドレー200m&400mで史上初のダブル金メダルの大橋悠依。

ダブルと言えば、卓球の新種目の男女混合ダブルスで水谷準&伊藤美誠ペアの初代金メダル。

柔道では阿部一二三、詩の兄妹同日金メダル、大野将平の他を寄せ付けない無双の強さ。喜友名諒に見た空手の形の美しさと力強さ。

女子レスリングでも、妹のために階級を上げた川井梨紗子、友香子の姉妹金メダル。

フェンシング男子エペ団体では誰もが驚かされた史上初の金メダル。

13年ぶりに復活した女子ソフトボール日本代表の上野由岐子の健在ぶりと若き後藤希友の神リリーフで堂々の二連覇。男子野球も悲願の金メダル獲得。

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コロナ禍に於ける開催の是非も侃々諤々議論されたが、これだけのドラマを観られた事は有意義だった。地元開催なのに無観客は残念だったとはいえ、やはり開催して良かったなと思う。




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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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