予期せぬ展開
一時心配されたワクチン不足も懸念に終わった。ここは、遅ればせながらもメーカー各社に渡って手配した政府を素直に評価したい。
それでもアストラゼネカ製のワクチンは血栓症の副反応情報などで敬遠され、一部台湾に寄付されてもなお余剰状態らしいけど、本日内閣不信任案を出した野党を始めとしてここを責める論調は完全に後出しジャンケン、結果論に過ぎない。
世界が混乱し、ワクチンの承認・供給も定かでなかった時点で、誰が初めから当たりくじだけを引けるというのか。これは立派なリスクマネージメントである。
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さて、私の居住区では高齢者に関わらず接種券が発送され、まだ高齢者手前の私の元へも届いた。本来なら今日から区内の個別接種対応医療機関で予約が開始されるのだが、ここで突如として予期せぬ展開が‼️
実は本日、カミさんの勤めている有料老人ホームで2回目の接種があるのだが、キャンセル者が出たために急遽私が呼び出され、余剰分の接種をする事になったのである。ホームのある新宿区はたとえ1回分でも廃棄はNGと言ってるらしいので、あれこれ手を回した結果の窮余の策だとか。
ワクチン接種は、インフルエンザなども少年時代の集団接種以来していない(代わりに治療薬は常備)し、周りにワクチン接種者が増えれば自動的にバリアが張られるようなモンだから、大の注射嫌いの私としてはまあゆっくり構えていればいいやくらいに思っていたのに(^^)
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夕刻、指定された時刻にホームへと接種券セットの入った封筒を手に車を走らせた。
この老人ホームの中に入るのは初めてだが、さすが高額入居金を取っているだけあってなかなか立派である。ミニホールにはドラムやギターなども置いてあった。高齢者にどれだけ訴求出来るかは知らないけど。
予診票に記入して医師の問診を受け、そのまま接種。文字通りあっという間に終わって、15分待機した後に帰宅。発熱はもちろん、今のところ接種部位の痛みも無い。
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かれこれ1年半も続いているコロナ禍。やれ蔓延防止措置だの緊急事態宣言だのと国民の生活に我慢を強い、経済を低迷させてはいるが、ここで冷静に事実を見ると… 。
一昨日までのデータによれば、日本全国の累積感染者数は約77万4千人、累積死亡者数は約1万4千人である。
これは人口1億2千万人として計算すると、何と総人口の99.3%は未感染、99.9%は少なくとも新型コロナ感染症で亡くなっていないという事になる。感染者数を母数に置いても死亡率は1.8%である。
新型コロナのおかげで全く鳴りを潜めたインフルエンザでさえ、毎シーズン1000万人が感染(総人口の8%)する。また、国内では何らかの原因で毎日3千人以上が亡くなっている。それらに比べて新型コロナ感染症は桁が少な過ぎると言えないだろうか。
確かに欧米などでは桁違いの感染者数、死亡者数が出ているから、世界的な危機と捉える事は出来るものの、こと日本国内に限れば所詮この程度の規模である。
突然クローズアップされたECMOにしたって、従来から一部の重症肺炎患者には適用されてはいたが、ここまで表に出てくる事はなかったはずである。そもそも肺炎を直接の死因とした死亡者数は国内第3位である。つまり大多数の人間は最後は肺炎で亡くなるという事である。
さらに政府によれば、この秋までに大多数の国民へのワクチン接種が完了するというので、その時点で改めて一連の新型コロナ禍というものを振り返ってみる必要があるだろう。
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