驚きはしません
ドックとしては基本コースでもそれなりのお値段だった事が解除理由だろうが、ショボいと愚痴ったところで仕方がないので、泌尿器科で通院している病院に変更して受ける事にした。施設も平凡な造作でコンシェルジュのオネーちゃんも付かないのが寂しいけど(^^)
それが先週の火曜日だったのだが、受診を終えて昼食を食べに来ていたデパートで携帯が鳴った。
相手は泌尿器科の主治医T先生。少し慌てた声色で「超音波検査の結果が来て、肝臓にオデキのようなものがあるようで、それは以前に指摘を受けていた事はあったか?」という問い合わせだった。
毎年のドックでは肝硬変所見やら肝嚢胞所見やらの指摘は受けていたけど、検査値異常の他は無症状であったので特に治療はせずにいた。でも今回は、その所見とは異なる腫瘤像が指摘されたという。一週間後に消化器内科の部長先生への予約も取ったという事で、本日両科への受診と相成ったというワケである。
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泌尿器科T先生によれば、先日のドックの超音波像を読影した消化器内科から指摘を受けて驚いたが、現在の膀胱がんの状況から見ても、いきなり肝転移を起こしたとは考えづらいと。さらに、ここで5月に撮ったCTにその影が写っていた事を実はスルーしてしまったとも(^^;)
まあ、5月から腫瘤の大きさは変わっていなかったし、その時点で分かっていたとしても、あのコロナ禍の最中にスムースな治療を受けられる施設が確保出来たとも思えないから、逆に今で良かったのかもしれない。
消化器内科の部長先生(元教授)は専門家だから当然詳細な読影が出来る。その見立てによれば、腫瘤は肝細胞がんと思われ、大きさは1.5cm程度なのでオペによる除去以前に穿刺療法で十分叩けるだろうとの事。教え子の教授がいる大学病院へ画像データと紹介状のセットを作成してくれる事になった。
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まあ、私の肝臓に関しては、小学生時の予防接種によるHBV感染(40代で自然消滅)から始まって、その後の暴飲暴食による脂肪肝、7年半前に無症状ながらもγGTP>2000となって禁酒の道を歩んで来たので、一部が線維化していようが、そこから腫瘤が生じようが、T先生と違って今更驚きはしない。いずれ自分の死因は肝臓になるだろうと既に覚悟はしていたから。
それにしても膀胱がんといい肝臓がんといい、私はよくよく早期発見に縁があるなと妙に感心している。そして再発や痛みに苦しめられた膀胱がんがほぼ無症状となったタイミングで、今度は肝臓にがんが見つかるのだから上手く出来ているモンだなと。面倒くさいけれど定期検診は貴重だったなと。
治療にしても、膀胱のように知覚がデリケートな臓器ではない分、その予後も痛みに関しては辛くはなかろう。受診予定の大学病院では、最先端の穿刺療法の保険適用に向けて臨床治験を行なっているらしいので、仮に私がその症例となればさらにメリットの大きい治療を受けられる事にもなる。
問題は痛みには悲しいほど弱い私、治療法を決めるための前段階として行われる肝生検が痛くない事をひたすら祈るばかりである(^^;)
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