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驚きはしません

今の勤務先の保険事情の影響からか、前社時代から20年近く人間ドックを受診していた医療機関が、今年からその対象施設を解除された。

ドックとしては基本コースでもそれなりのお値段だった事が解除理由だろうが、ショボいと愚痴ったところで仕方がないので、泌尿器科で通院している病院に変更して受ける事にした。施設も平凡な造作でコンシェルジュのオネーちゃんも付かないのが寂しいけど(^^)

それが先週の火曜日だったのだが、受診を終えて昼食を食べに来ていたデパートで携帯が鳴った。

相手は泌尿器科の主治医T先生。少し慌てた声色で「超音波検査の結果が来て、肝臓にオデキのようなものがあるようで、それは以前に指摘を受けていた事はあったか?」という問い合わせだった。

毎年のドックでは肝硬変所見やら肝嚢胞所見やらの指摘は受けていたけど、検査値異常の他は無症状であったので特に治療はせずにいた。でも今回は、その所見とは異なる腫瘤像が指摘されたという。一週間後に消化器内科の部長先生への予約も取ったという事で、本日両科への受診と相成ったというワケである。

・・・・・・・

泌尿器科T先生によれば、先日のドックの超音波像を読影した消化器内科から指摘を受けて驚いたが、現在の膀胱がんの状況から見ても、いきなり肝転移を起こしたとは考えづらいと。さらに、ここで5月に撮ったCTにその影が写っていた事を実はスルーしてしまったとも(^^;)

まあ、5月から腫瘤の大きさは変わっていなかったし、その時点で分かっていたとしても、あのコロナ禍の最中にスムースな治療を受けられる施設が確保出来たとも思えないから、逆に今で良かったのかもしれない。

消化器内科の部長先生(元教授)は専門家だから当然詳細な読影が出来る。その見立てによれば、腫瘤は肝細胞がんと思われ、大きさは1.5cm程度なのでオペによる除去以前に穿刺療法で十分叩けるだろうとの事。教え子の教授がいる大学病院へ画像データと紹介状のセットを作成してくれる事になった。

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まあ、私の肝臓に関しては、小学生時の予防接種によるHBV感染(40代で自然消滅)から始まって、その後の暴飲暴食による脂肪肝、7年半前に無症状ながらもγGTP>2000となって禁酒の道を歩んで来たので、一部が線維化していようが、そこから腫瘤が生じようが、T先生と違って今更驚きはしない。いずれ自分の死因は肝臓になるだろうと既に覚悟はしていたから。

それにしても膀胱がんといい肝臓がんといい、私はよくよく早期発見に縁があるなと妙に感心している。そして再発や痛みに苦しめられた膀胱がんがほぼ無症状となったタイミングで、今度は肝臓にがんが見つかるのだから上手く出来ているモンだなと。面倒くさいけれど定期検診は貴重だったなと。

治療にしても、膀胱のように知覚がデリケートな臓器ではない分、その予後も痛みに関しては辛くはなかろう。受診予定の大学病院では、最先端の穿刺療法の保険適用に向けて臨床治験を行なっているらしいので、仮に私がその症例となればさらにメリットの大きい治療を受けられる事にもなる。

問題は痛みには悲しいほど弱い私、治療法を決めるための前段階として行われる肝生検が痛くない事をひたすら祈るばかりである(^^;)




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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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