数十年ぶりの再会だわ‼️
瞬間、まあまあ珍しい苗字だったので、私の過去の記憶の中からある一人の人物の名がぼんやりと思い浮かんだものの、まさかそんな事はそうそうあるもんじゃないし、世の中は広いからそんな苗字の薬剤師なんてゴマンといるだろうと思い直して流していた。
そもそもその名前にしたって、社会人デビューした最初の会社で、新人本社スタッフとして営業研修管理をしていた時に全国の営業部員の名前を覚えていたから頭に残っていた名前だったに過ぎないし。
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その彼が本日私の店に引き継ぎを兼ねた挨拶に来た。
短髪の白髪頭、もともとそれほど密な関係でもなかったので実際に顔を見てもピンと来なかったが、白衣に着替えた彼の名札を見たら、そこに書かれていたフルネームが記憶のものと見事一致した‼️
紛れもなく彼は、私が社会人デビューした会社の後輩だった‼️
やはり彼も私のように製薬会社数社を渡り歩いて営業職を続けて来たという。訊けば彼の方も、私の名前を知った時はもしかしたら? なんて思ったそうだ。
実に40年近いブランクの末の再会。やはり世の中は狭かった。
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そこからは積もる話の合間に情報提供と仕事の流れを説明し、他店で2ヶ月OJTをして来たと言う彼からの疑問に答えるという時間が流れて行った。
おそらく彼は、きれいに前出しが為された医薬品エリアの光景に驚いたのだろう。自らのスマホでビデオ撮影までしていたから相当感じ入るものがあったと思われた。
だが、それは医薬品エリアを任された薬剤師としても商売人としても基本のキで当たり前の作業だ。棚に薬が整然と並んでいれば、より効果があるように見えるし、購買意欲も湧くだろう。管理面でも万引きなど異常な変化があればすぐに分かるし、何より自分で見ていて気持ちがいい。
それなのに各社ラウンダーや本部のメンバーあたりが、ウチの店に来ると異口同音にきれいだと感心する。そんな当たり前の事にいちいち感心するなと言いたいが、半面それすら満足に出来ていない店が多いという現状の裏返しなのだろう。
それぞれに忙しいだの人が足りないだのと理由はあるだろうが、そんな基本のキすら疎かにしていたとあっては医薬品エリアを預かる薬剤師として恥ずかしい事には違いない。
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さて今度は、月末に私が異動先の店長や薬剤師を訪ねて引き継ぎをしてもらう番だ。ウチの約2倍の規模のある店だというから、医薬品棚のメンテナンスもかなり大変だろうと予想されるが、せいぜい恥ずかしくない仕事はして行きたいと思っている。
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