勤務先は近場に大型店舗に
で、そのS先生が久しぶりに来店したと思ったら、遊軍システムは結局実施に至らず、代わりに高齢薬剤師の引退に伴う玉突き人事による異動の話を振って来たのだった。
異動先店舗の候補は2つ挙げられたものの、私が自宅から20分位で通える店舗の方を希望したのは当然だった。但し、その店舗は営業時間が今の店舗より1時間長く、医薬品エリア面積も店舗の総売上げもおよそ2倍となるから、それなりにハードとなるのは想像に難くない。
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私がOTC薬剤師として入社して初めて配属された店舗で約2年半経った頃、他店の薬剤師の引退に伴って売上げの大きい店舗に薬剤師を回さなければならないという理由でその店舗は薬剤師不在店となり、私は今の店舗へ異動した。
そこからさらに2年半。同じような理由でまた異動。でも今度は代わりの中途採用薬剤師(と言っても既に還暦!)が後任として赴任する。ならば最初から彼を私の異動先へ配属すれば良い話だが、残念ながら彼もメーカー出身でOTC未経験という事でいきなり大型店舗は難しいと。
ただでさえウチのDgSは、調剤薬局は別にしてもOTC店舗の薬剤師の高齢化が想像以上に進んでいるようだ。とうに還暦過ぎの私でさえ、その中にあってはまだ中堅世代だという。かと言って、企業側から見たOTC薬剤師の存在価値は揺らいでいる。薬剤師がいなければ販売出来ない要指導、第1類医薬品の種類や販売ボリュームが減少して来ているという側面もある。それは今月下旬にも第2類医薬品となるロキソニン貼付剤を例に挙げるまでもない。
もはや会社にとってOTC薬剤師は、お客さんの医療相談相手としての価値よりも人件費抑制の主眼に重きを置かれていると言っていいかもしれない。それが経営論理だと言われればそうなのかもしれないが、相談を通してお客さんのお役に立てる事を目指している私にとっては自分の仕事を否定されているような複雑な思いがよぎるのも確かだ。
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そんな経緯で、来月1日から新店舗への異動が正式に決まった。
昨日、挨拶を兼ねて先方の店長宛に電話を入れたが、S先生からのメールにあった公休日などが一部誤りがあった事も分かった。細部については後日詰めて行こうと思っているが、差し当たり来月は先方で組まれているワースケに則って勤務していくしかないだろう。
2年半という勤務期間が長いのか短いのかは分からないが、契約社員薬剤師という立場上、前店舗の時のような理由が無ければそう簡単に異動が出るとは思っていなかった。むしろこのままこの店舗で終わるのだろうなと思っていた。
今のI店長を始め、ベテランパートのK子さん、N子さん達、そして歴代バイトメンバー達にも、特に体調を崩した時期には大変迷惑を掛けてしまい、同時に大変お世話になり助けて頂いた事に改めて感謝したい。職場の雰囲気も良く、とても働きやすい環境だった。
一期一会とはいえ、あっという間に月日が流れ、今日の別れとなったのは後ろ髪を引かれる思いで一杯である。
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