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ラブストーリーは突然に? 〜その1

「せめて一度は深紅の本革シートのクルマに乗ってみたい」

なーんて呟きながら幾星霜。その間、自分のクルマとしてミラージュ、セフィーロ、ギャラン-VR4、プジョー206XS、BMW120i Coupeと乗り継いだが、遥か昔、19歳で免許を取ってこのかた、出会ったクルマの仕様や経済的理由などもあって叶わないままに来た。

前愛車だったプジョー206XSと現愛車のBMW120i Coupeで、もう一つの望みだった「2ドアのクルマに乗りたい」は叶った。とはいえ、つい先日足掛け10年でようやく走行距離7万Kmに達した程度だが…。この相棒は2L直4NAで170PSのFR、バッテリーをトランク内に置くほど50:50の重量バランスに拘ったクルマである。

170PSというパワーは一見非力にも見えるが、そこに不足を感じる場面はほとんど無かった。国産車と違ってキチンと数字通りの力を示すエンジンに「ああ、BMWはエンジンを買うクルマなんだな」とつくづく納得させられたものだった。

アーシング、スプリントブースター、フロントタワーバー、トランクスポイラー、ホイールインチアップ&ランフラからラジアル換装、最新ドラレコ装着などなど、私にしては結構手を入れたものだが、それほどこの相棒が気に入った証でもあった。

おかげで特にトラブルもなく、往復軽く1500Kmオーバーの岡山県まで走破した事もあったが、全く疲れも感じずに楽しく駆け抜けた。近年は体調の影響もあって長距離ドライブはあまり出来ていなかったが、気が付けばこのサイズのFR車がますます稀有な存在となっていたし、何より10年経っても箱替えを意識させるクルマは見当らなかった。

・・・・・・・

しかし我が家を取り巻く環境は確実に変化していた。

昭和ヒトケタ生まれの母の実家へ行っては亡父のお墓参りに妹共々乗せたり、ペーパードライバーの息子にもそろそろ運転させてみようと思ったり、一台に3人以上を乗せる機会そのものが増えて来た。

同時に、10年も経てばさすがの当たり車でもどこかしら不具合が生じるだろうし、もしも息子がアクシデントでも起こした時の修理費もそれなりに掛かるリスクもある。

「これも潮時かな」と脳裏をかすめた。

普段は「今のクルマで終わるのもいい」なんて言っていた私も、我が家の財務大臣にそんな心境の変化を話し始めた。すると「なら今度の休日にDを見て廻ったら?」なんて言うではないか‼️

でもどのクルマを見に行けばいいと言うのか?

従前より、これはぜひ乗り替えたいと思えるクルマが無いのは同じ。箱替えの条件があるとすれば、まずは後部座席を有効に使える4ドア。事故る確率を下げるためにある程度の安全装備付き。そして念願の深紅の本革シート‼️ …このあたりだな。

とその時、ネットで某プロモーションツイートが目に止まった。まあまあ条件に合いそうな車種のようだ。どうせ「見るだけ〜」なんだから近場のDでいいと財務大臣を連れて出掛けた。そのDの近くにはもう一つ、条件に合うクルマを扱っているDもあったし、手軽に2ヶ所廻れるから好都合だった。

・・・・・・・

そして昨日の公休日。

案の定、最初に訪れたDには深紅の本革シートのデモカーが鎮座していた。乗ってみると内装は想像通りの世界観でカミさんも満足顔。だが、さらに必要なオプションなどを付けると乗り出し価格で400万円近くになる。「そりゃチト高いな。ならばいっその事、このデモカー売らない?」と担当のH君に訊いてみた。

「売るなら300くらいですかね」とH君は言う。え? このデモカーはベース車に約60万のオプション付きで、それが諸費用込みで乗り出し300万なら超お買い得じゃあーりませんか‼️

残念ながらこのデモカーはまだ売りには出せないそうだが、別のDで同じ車種のデモカーが売りに出されていると言う。なんと車輌価格はさらにお安く、それにドラレコとかETCなどの必要オプションを付けて諸費用込みでも乗り出し200万後半と来たモンだ‼️ ざっと新車価格の100万引きである。

ウヒョー‼️

思えば今の愛車BMW120iCoupeも、プジョー206XSのミッショントラブルで乗り替えを余儀なくされたもののこれだと言える候補も無いまま、ある激しい雨の日、それこそ見るだけ見ようと訪れたDで、デモカーを100万引いた上に30万のナビを付けてどうでしょうと言われたのが出会いだった。最終的に乗り出し300万チョイで購入出来て今に至った経緯とほぼ同じ展開じゃないか‼️

ラブストーリーは突然に、じゃないけど、クルマとの出会いって予想外のタイミングで訪れるんだなとしみじみ思う。

ただし今の相棒とさほど変わらないサイズなのは良いとしてもエンジンパワーは低い。でも財務大臣の「もう飛ばさなくていい(ピシャリ‼️)」の声を聞くまでもなく、もはやそこは多くを望まないでおくべき年代かもしれない。ちなみにもう一台は今の相棒よりハイパワーだが、モデル末期だし信頼性はもう一つの感。燃費も同程度にあまりよろしくない。

・・・・・・・

という訳で、次回は別のDから運ばれて来た実車を見て、さらにネチッこく商談した上で決定するかもという話になった。

前車同様に走り出した話はトントン拍子に進む。突然の出会いだが、果たしてオマエがオレには最後のオンナ〜、もとい相棒となるのだろうか。 

続く(^^)



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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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