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マスク騒動記

ウチの店のマスク騒動を記録しておく。

店舗の改装工事が終了し新装開店したのは1月25日。その時は店内外に箱マスクも袋マスクもビッチリと並び、在庫も十分だった。

前後して新型コロナ感染情報が拡大し、それらのマスクも3日後には売り場からほとんど姿を消した。月末に至る頃には納品数にも制限が掛かり、発注通りの個数は納品されなくなった。

そして2月を迎えた。

マスクどころか手ピカジェルなどの手指消毒用品や消毒用エタノールなども姿を消し、追加発注も出来なくなった。

マスクの入荷は本部主導の配荷制となり、週3日の納品日の朝にならなければ配荷があるか無いかが確認出来ず、配荷ゼロの日がほとんどとなり、あったとしても配荷数は僅かとなり、やがて箱マスクの納品はほぼ無くなり、袋マスクがせいぜい10〜20個程度となった。時には昼用マスクだけでなく夜用の加湿マスクの納品もあったけど、それすらも時間差はあったものの姿を消した。

出勤日の朝、開店30分前から店の前に行列が出来るので、納品日以外はもちろん、納品日であってもマスクの納品が確認できなかった場合はその旨を伝えて行列を解散してもらっていた。

それでも開店時刻までに同じような行列が3回は出来るようになり、気が付けば都度解散してもらうが、開店準備に追われて店外の様子が確認できなかった場合は、開店時になって行列に気が付いて慌てて未納を伝えるという事も多くなった。「無いならもっと早く言え」と文句を言われるようにもなった。

納品があった日も、30人から時には50人位の行列に対して全てのお客さんに行き渡る事も無いので先頭から数えて「今日のマスクはここまでです」と断らなくてはならなかった。

マスクと共に姿を消した消毒用品に加え、手作りマスクの材料にするためかガーゼ類も姿を消し、体温測定を義務付けた会社の影響からか体温計も同様に姿を消した。いずれも現在まで発注は通らないままだ。

・・・・・・・

そこへトレペとティッシュ騒動が追い討ちをかける。

紙類の納品は他とは別に平日に必ず1回あるのだが、納品の時間帯は不定である。それでも今まで欠品に至った事はほとんど無かった。今回の騒動で物流の破綻を心配したウチの店長は、敢えて通常の発注と同量しか発注していなかった。にも関わらず、納品が閉店1時間前にずれ込んだ事もあるし、納品不可状態となって翌日回しとなる事態も起こった。

紙類の不足はデマ情報だと分かっているお客さんは多いが、そうやって笑ってるお客さんも両手にトレペとティッシュを持ってレジ行列に並んでいたのは滑稽だったけど。

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「週3日の納品日以外はマスクが入る事はありませんし、納品日のほとんどでマスクの納品ゼロです」

と、出来るだけのお客さんに伝えてはいても、今だに毎朝開店前から並んでいるお客さんは多いし、昼頃現れてマスクの有無を訊いてくるお客さんも相変わらず少なくない。たとえ納品があったとしても今頃ノコノコ来ても手遅れだっちゅーの。

「紙類の納品は平日1回はありますからご心配なく。ただし納品時間は分かりません」

と言っても、取り置き出来ないかなどと電話でも問い合わせして来るお客さんが多い。ほとんど鳴る事の無かった店の電話が鳴る回数がかなり増え、大抵電話機の近くにいる私が出るが、もはや留守番電話のメッセージの如く同じフレーズを繰り返している。

47年前のオイルショックを経験している世代のお客さんとは結構共感し合う事もあるが、大抵はそれすらも知らない世代だから、あの時のデマに踊らされた大衆の愚かさを実体験していない。知っている世代のJJIやBBAでさえも性格の悪い輩は平気でスタッフを罵るから、既に前頭葉が萎縮してしまっているのかもしれない。

マスク騒動とゴッチャになってお客さんからのクレームを受けざるを得ない店舗スタッフはたまったモンじゃない。メンタルの強くないタイプのスタッフは情緒不安定にもなりかねないだろう。一体何のために自分はここにいてこんな目に遭うのだろうなどと悲観しているとすればこんな理不尽もない。

横暴なクレーム客に何をどう言われようが、その対象はたまたま店舗スタッフという役割を演じている人物に対してなのだから淡々と業務的に対応すれば良い。決してあなた自身の本質が貶められているのではないのだから、下らん雑音なんざ一切気に留める必要はないと言ってあげたい。

幸い私は営業時代に鍛えられたメンタルがあるから、そういうクレーマーには店舗スタッフとしても一個人としても平気で対応する。場合によってはそんな客なら二度と来なくてもいいとさえ思っている。反対に、花粉症患者さんなど本当に困っているお客さんには共感し寄り添うけどね。

せめてほぼ国産の紙類が落ち着いてくれれば売る側としても楽になるから、お客さんにしてももうしばらくの辛抱だろう。そしてこの一連の騒動を教訓として学ぶべき事は学んでおきたいね。




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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコースティックギターやウクレレを弾いて70年代フォークを弾き語ったりするのが大好きです。遂に40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2などの弦楽器に囲まれる生活となって幸せです(^^)

もうひとつの大好きはコンパクト欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経て2010年から「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

そしてさらに10年経って取り巻く環境も変化し、4枚ドアとペーパー息子のために安全装置付きのクルマの必要性が。偶然出会った「MAZDA3 FB 20S Burg-S PMG with SIG-S」を2020年から愛車に迎えました。

現役時代は某企業でプロフェッショナルな社内研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、2nd Stageは頼れる薬局のOYAJIを目指したいとDgSで張り切ってます。

2013年から膀胱がんサバイバーを継続してます。無病息災よりも一病息災くらいがちょうど良いのかもしれません。

とか言ってたら、2020年に肝がん発生。予防接種からのHBV感染〜暴飲暴食からの脂肪肝〜部分的な肝硬変と来ていたので特に驚きませんでした。最期は肝臓だなと覚悟も決めてたし(^^;)

幸いこれも早期で表層だったため、切除手術を経て無事に終わりました。これで「ダブルがんサバイバー」の誕生です(^^)

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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