またも悪魔の時間帯
それが淡い期待だったと思い知らされたのは、痛みのために延期していた免許証の更新にいつに無く寒いこの日に鮫洲試験場へ出掛けた時だった。
かつて二度ほど網膜剥離の手術を受けた右眼は矯正視力があまり出ないため、通常は左眼か両眼の視力検査に加えて視野検査を受けている。いつもなら問題なく終わるのに、この日の係員は何故かやたら厳格そうに結果にダメ出しをし、1時間眼を休めて再検査をすると言い出した。
おいおい、ただでさえ前歴1回で2時間も教習を受けなくちゃならない身、オマケに股間に痛みも抱えている身にそんな悠長な時間は無いぞと近くで立ったまま逡巡していたら、別の係員が声を掛けて来た。事情を話したらすぐ再検査をして無事合格。そりゃそうだろ、ゆっくり動かしてくれさえすれば見失うわけないのだから。
教員に訳を話してドアの近くに席を取り、狭い椅子に半ケツ座りで痛みを我慢しつつ何とか講義時間をやり過ごし、ようやく新免許証を手にして、これまた半ケツ座りで慎重に運転して帰宅したのだった。
・・・・・・・
ところが悲劇はその夜起こった。
かつて定義した痛みのレベル、
Level 1 : 排尿時痛のみ
Level 2 : 断続的な鈍痛または針刺し痛
Level 3 : 強い鈍痛+針刺し痛
Level 4 : 悪魔の時間帯(強い針刺痛の連続)
このところは仕事中でも悪くてもLevel 3止まりだったのに、何としばらく忘れていたLevel 4の悪魔の時間帯が夜半から不意に訪れたのだ‼️
断続的に襲われる強烈な膀胱の針刺痛。こうなるともはや横になる事も眠る事も叶わず、ただひたすらテーブルに突っ伏して痛みが過ぎ去るまで夜を徹して耐え続けるしかない。その間、20〜30分おきに少し尿が溜まって来ると別の痛みが出てそれを知らせるからトイレへ急ぐ。
運が良ければ途中で少し寝落ち出来るか、明け方以降に痛みが和らげば横になる事もできる事もあるが、この日は夜が明けようがダメだった。定期的なトイレとひたすら痛みに耐えて朝を迎え、さらにそれは日中も続き、遂には一度延期して貰った大学時代のクラブメンバーの会合へもドタキャンせざるを得なくなってしまったのだった。
こんな事態が来るのだったら、せめて前日に免許更新に行っておいて正解だったと思うのがせいぜい。今日からまたこの眠れない日々とどう闘っていくのか、ロクに戦力として貢献出来ていない仕事をまたまた休まざるを得ない。もちろん痛みが和らいだタイミングでペインクリニックを前倒し再診するつもりではあるけど、次の一手は期待に応えられる効果を示せるのか。
いずれにしても悪魔の時間帯の二日目がもうすぐやって来る。もう何度こんな日を迎えた事か。泣きたくなって来るわ。
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