共存共栄は夢うつつ
同時に4日前から膀胱炎症状が出始めた。短期間でいきなりがん細胞が悪さをしたとは考えにくいので、これはそれとは別件の膀胱炎なのだろう。
膀胱炎症状の頻尿は、始めこそ1〜2時間に1回程度だったが、翌日には30分に1回という頻度になり、立ち仕事の間にその都度2階のトイレに駆け込むのでは仕事にならず勘弁して欲しかった。やがて排尿時および排尿後に膀胱の疼痛を伴なうようにもなった。
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振り返るとこれは、膀胱内視鏡手術後の治療であるBCG膀注療法の時の副作用と程度の差こそあれ同じ症状だった。
つまり、BCG膀注療法は結核菌によって膀胱炎内に人工的に炎症を惹起させ、自身のリンパ球によって残存するがん細胞を叩くという治療なのだから、膀胱内は極度の膀胱炎状態となり、その痛みも相当キツかったわけである。
今回はつい先週行なった膀胱炎内視鏡による検査でも膀胱炎内部はキレイだったし、8月にやった造影CTでも異常が認められなかった。ただ尿細胞診で出ていたClassⅣさえ悪さをしなければ、騙し騙しであれ共存共栄で行くはずだったのだが、今回のClassⅤ登場によってその目論見も絶たれた。
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こうなったらこのClassⅤがどこに潜んでいるかを膀胱内視鏡手術で生検し、その結果によって今後の治療オプションを考えなくてはならなくなった。それは正常に見えた膀胱の内部なのか? それとも尿管内なのか?
いずれにせよ、予定していた家族イベントが終わる11月下旬のタイミングで1週間程度の検査入院をセッティングした。なあに、この6年間で既に何度も入院手術をして来た経験があるから慣れてるし、今回もまたいつもの事だわな。
本当の正念場はもちろんその後からである。
生検がうまく行って、ClassⅤの居所がほぼ確定したら、時期を見て膀胱全摘手術(and/or尿管摘出術)とストーマ設置に踏み切らねばならない。思い切ってやっちゃえば、限局性のがんゆえ再発リスクやBCG膀注療法の酷い副作用にも悩まされずに済むから、前々からもう一度再発したらそうしようと決めていた。
その覚悟は既にあるとは言え、いざ取ってしまうとなれば、その時期は遅い方が良いに決まっている。もちろん無症状で推移した場合であるが。検査でチェックしながら出来るだけ引き伸ばして、いよいよとなった時に踏み切ろうと思っているのだが、これまたそう上手く行くかどうかは全く分からない。
ま、あれこれ言おうとも既にまな板の上の鯉状態なんだよな。
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