2000万円ですって!
折しも参院選が近づく中、過去に年金問題が選挙の鬼門となった安倍政権は、何と諮問した側の麻生財務相がその報告書の受け取りを拒否するという信じ難い愚挙に出た。報告書の枝葉末節はともかく、大筋は言ってる通りだろうに。
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2000万円という金額が妥当かはさて置き、すでに高額の年金を受給している世代よりも若年層では、誰がどう考えたって年金支給額だけでそれまでと同等レベルの生活水準が維持出来るなんて事はあり得ないというのは、国民誰もが多かれ少なかれ肌で感じているはずである。それも厚生・共済年金受給者の話で、資産の無い国民年金のみの受給者ではさらに切実な問題となる。
また、高齢になるに従って食費などは少なくなるはずとする反論があるが、逆にほとんどの場合、医療費の自己負担額は増加して来るから、生活費全体としてはそれほど減額にはならないだろう。私の数度に渡る入院手術もアラカンあたりからである。
住居費も65歳時点で住宅ローンは払い終わっているという前提だが、我が家のように依然として残っている世帯もあるだろうし、修繕などにも少なからぬ費用が掛かって来る。まあ、死んでしまえばローン終了、それまでだけどね。(^^;)
リタイアしてヒマを持て余していれば趣味や旅行などにも興じたいだろうから、当然そこにもお金が要る。事実、我が家でもここ数年は定期的に温泉ドライブ旅行に行っているが、それもささやかながらも金銭的時間的余裕の為せるワザだ。もちろんそれなりの出費となるが、そこはスルーして見ないフリ。(^^;)
これはSNSにも上げているが、そもそも年金の「100年安心プラン」は年金の「制度設計=システム」の話であって、「支給額」の多寡の話ではない。なのに詐欺だ何だと野党や一部マスコミはあげつらって騒ぐが、お門違いも甚だしい。意図的にミスリードするんじゃないっての‼️
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老後資金や年金問題が話題に上がるたびに、生活とは詰まるところ「お金の問題」であり、資本は我が身なのだとしみじみ思う。老後、不自由な身体でただ息をしているだけでは生きているとは呼べない。いわゆる「健康寿命」でどこまで生き長らえるのか。それが叶わない場合には自ら人生を自らの判断で終えられる選択肢、いわゆる「安楽死」の議論もある。
超高齢化社会が目の前に迫っている今、これからの高齢者はひとたび認知症を発症したり脳血管障害などを発症して身体を壊しお金もなく病院に断られ施設にも断られ、少子化で頼る家族もないとなれば、その行く末には生活保護に孤独死が待っているというのだろうか。それじゃ一人の人間の死にざまとして余りに寂し過ぎるというモンだろう。
数年前まで自分は多分70歳前に早死にするだろうなという漠然としたイメージを持っていたが、何回かの闘病を経て落ち着いた今は、逆に意外としぶとく生き続けるのかもしれないなどと何とも恐ろしい予感が頭をよぎるようになった。
生活維持の面も含めて長生きに脅威を感じてしまうなんて、この世はいたずらに長く生きてはいけないのかもしれない。如何に生きるかを考えるよりも如何に死ぬかを考えなくてはならないのは世知辛いばかりだが、ならばジタバタせずにアッサリ逝く事が本人にも家族にも幸せな事なのだろう。私の理想は、前夜にドンチャン騒ぎをして次の日の朝死んでいたというシナリオで、これは昔も今も変わらない。
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