三月記
プライベートではやはり体調。相変わらず術後の合併症である膀胱刺激症状による排尿開始時の強い痛みは継続中。ほとほと自分の身体が自分でイヤになる。いったいいつになったら元に戻るのか。
それでもまあ、今回は排尿時の痛みの他は過去に味わわされたキツい針刺し痛は無く、せいぜいシクシクと来る程度なのは幸いだが、そのためにBCG膀注療法はまだスタート出来ていない。スタートしたらしたで、どうせまたキツい膀胱炎を生じるのだろうから、それはそれで地獄のスタートでもあるわけだけど。
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30日はカミさんの誕生日で4月1日は結婚記念日である。わざわざエイプリルフールを選んだのは誕生日直後で覚えやすい日付けだという事と後で揉めた時に「あれは冗談だったんだよ」と言い訳出来るためである。
彼女の誕生日は私もたまたま公休日だったので、お気に入りの天ぷら店で初めて一番高いコース(と言っても@1諭吉)を予約した。彼女はワインのハーフボトル、私はノンアルビールがせいぜいだから料理代プラスアルファは微々たるものなのはいつもながら安心材料である。
才巻き、鮑、白魚などなど天ぷらが9品、間に和食系の小料理が3品、シメに土鍋で炊いた蟹飯、デザート2品と来れば、さすがに腹一杯。正直、この歳になってここまでのボリュームはtoo muchだな。もちろん味は文句なしに美味だった。
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昨年9月から広島の本社研修を受けていた二男が帰って来た。
広島では、会社から徒歩2分の家具付きの部屋が3万5千円と東京では信じられない位リーズナブル。広島という街も会社の雰囲気も気に入ったようで、なかなか楽しい日々を過ごしていたようである。
彼が特に驚いたのがマツダスタジアムの熱気だと。まるで球場全体がカープファン一色の如く揺れていたそうだ。フランチャイズの熱がこんなにダイレクトに表現されているのを初めて見たと。さすが我がカープの地元。食べ物といい、事ほど左様に広島はいい街なんだから、いっそそのままいれば良かろうに。
だが予定より半年早く、入社時から言われていた東京進出のための要員として帰され、いよいよ正規配属メンバーの一員となったのだった。初出勤先は直接クライアントの会社で、そこは藤原竜也のCMでおなじみのあのIT関連会社だそうだ。
まあ、ここからが本当のスタートなので、せいぜい頑張ってくれ。
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仕事では、いい結果が出た月だった。
推売コンクールとなっているアレ●ラのプライベートブランド品(PB品)の売上げが、今月中旬に遂に西地区第1位(全店でも第2位)となった。
医薬品売場やレジでアレ●ラを手にしたお客さんに「こちらのお薬はアレ●ラと主成分が同じで、CMをしてないから一錠あたり20円も安いですよ。これ一箱でひと月持ちますよ」とスイッチする作戦が功を奏し、今シーズン通算300箱近くを売り上げた。
同じPB品の現物をレジ前にも展開して、売場で見逃したアレ●ラを手にしたお客さんにレジスタッフが声掛けをするという連携作戦が、まさに勝利の方程式だったと実感した。
そのせいもあって、タマ数が足りなくなって欠品のピンチに陥った事態が勃発し、今月二度ほど古巣のお店に頼んで回してもらったりもした。古巣のお店は人手不足もあってPB品の売上げは芳しくなく、ウチとは逆に棚に山積みになっていたのは残念な光景だった。
この仕事に転じた最大の理由は、製薬メーカーの営業や研修トレーナーで培った知識を、立場上当時は叶わなかったエンドユーザーである患者さんのために直接活かしたいという思いだけだった。だからかつての仕事で意識し続けていた売上げなどの業績や会社からの評価だのは今や関心が無かった。
ただ、お店で扱っているOTC医薬品を武器として、ある意味医師的な立場となって相談に来るお客さんに有益な治療提案をするという日々に喜びを感じているのである。
そんな中で、医薬品の処方の優劣のみならず、コスト面でもお客さんのメリットとなるものがあれば推奨販売をするのは当然の事で、今回はアレ●ラのPB品がそれに該当したのだった。会社の方針とも一致していたし。
花粉が飛び始めた2月こそ第4位あたりをキープしていたが、H店長の指示のもと、売場とレジの二方面作戦で着々とスイッチが進行し、その成果が3月中旬に身を結んだ第1位獲得だった。私はその実績表に感謝の言葉を添えて休憩室に張り出したが、数字的な結果よりも、むしろコスト面のメリットを享受したお客さんがその数だけ出来たという事に満足感を覚えたのだった。
この勝利の方程式が確立すれば、来年の花粉症シーズンも期待できるし、花粉症のみならず風邪薬など他のPB品のコンクールでもきっと良い結果を残せるに違いない。
やはりチームワークは個人技を凌駕するという事である。
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