リスクファクター
この先生には過去に大腸ファイバー(CF)もしていただいた。その時も今回の胃カメラの時も苦痛をほとんど感じさせないほどウデは確かなのだが、自分の話の途中で患者が質問をするのを良しとしないタイプだという事も学習していたので、先生の話が終わるまでは相槌以外は口にせずに黙っていた。結果は、2年前の血清検査時に19.6(カットオフ値<10)だったものが、0.7(カットオフ値<2.5)と見事に除菌成功!
先生曰く、再感染する確率は極めて低いから今後のピロリ菌検査の必要はない、胃カメラの胃炎所見も治癒していくでしょうとの事。ただし胃がんについては人間ドックのバリウム検査では分からないから、年一度程度は胃カメラで確認した方が良いとも。いいえ先生、無事確認のための胃カメラなんてもう結構ですわ。
・・・・・・・
思えば昨年から今年の前半は痛みとの戦いの日々だった。BCG膀注療法による膀胱・尿道炎のせいだが、何せ歩くのも座るのも排尿するのもいちいち膀胱痛に襲われ、仕事中でも思わず立ち止まって膝に手をついて痛みをやり過ごした日々が半年以上続いた。その苦悩の記憶が褪せていないゆえ、今度は普通に動ける事のありがたさに心から感謝する日々である。
3ヶ月前の膀胱鏡による膀胱がんのフォロー検査でも異常が無かったので、これで我が身に巣食っていたがん細胞とピロリ菌という、ヘタをすると生命に関わりかねないリスクファクターがひとまず失せたというワケだ。メデタシメデタシ。このお祝いとクリスチャンでもないのに一足早いクリマスを兼ねて外で晩飯でも食おうとカミさんが言うので、寒くもなさそうなのでそうする事にした。
そのカミさんから最近、車の箱替えの話が出てくるようになった。車なんて動けばいい主義のカミさんからそんなセリフが出て来る事自体が青天の霹靂だが、私としてはまだまだ今の愛車に乗り続けたいと思っている。乗り換えたい明確な車があるじゃなし、今の車にはナンダカンダと手を入れてるし。安易な箱替えはそれこそリスクファクターだ。
とは言うものの、せっかく財務省に提案されたからには検討しておくのも悪くない。カミさんも新車なら高価な外国車も2〜3年経てば相当安くなる事を認識したようで、そのセンを狙ったらなどとも言う。次が生涯最後の車になるかもしれないからね、とも。
私のイメージとしては、子供も独立して夫婦二人の生活というのを前提とすれば、今の車もそうだが、ここは大人のクーペスタイルを貫きたい。さりとてウチの地元の道路環境では大型車は取り回しは苦労するだろうから、せいぜい4mチョイ×1.8m程度までのサイズとなるだろう。メルセデスならCクラスクーペかSLKあたりまで、BMWならZ4か4シリーズあたりまで、プジョーなら208CCか308CC、アルファならジュリエッタ、VWならビートルターボ、国産車ならいっそロードスターRFか? まあ、純粋な2シーターでいいと割り切れるかどうかは怪しいが。いずれにせよ、結論を出すのは当分先である。
・・・・・・・
そう言えば、これまた最近、大学のクラブ(その名も何と生化学研究部、略して生研!)の先輩からFBを通じて40年振りのお誘いがあった。先輩曰く、卒業後の私の行状が何かと落ち着かないように見えたので、しばらく距離を置いていたという。そうこうしているうちに40年が過ぎ、その後、FBの投稿などを見ていて落ち着いたと判断し声を掛けようという事になったらしい。
おいおい、私ってそんな風に見られてたワケ? もっとも先輩達から見たら、現役時代から私自身がある意味リスクファクターだったのかもしれないけど。
遠いあの頃、週のほとんどを生研の部室でダベったりギターを弾いたりして過ごし、あるいは馴染みの居酒屋で酒や麻雀に明け暮れ、当時4年生の先輩宅に転がり込んでは泊まっていた。その一方で、3年生で習う生化学の教科書を先輩方が週2回ゼミ形式で解説(これが部活動のベースだった)してくれたおかげで生化学という学問に興味を持て、そのおかげで数学、物理が大嫌いな文系人間だった私は留年もせずに卒業出来、国家試験にも合格出来たのだった。私にとって生研は、まさに遊びと学びの巣窟だった。
そんな人達との正月明けの再開を大いに楽しみにしたい。
- 関連記事
-
- 選択できること 選択したこと (2017/06/27)
- 悪魔は突然やって来る (2017/02/24)
- リスクファクター (2016/12/23)
- 初呑み胃カメラ (2016/10/12)
- 魔の日の次は歓の日! (2016/09/10)