選挙フェス?

安倍政権、本当は2/3以上の改憲勢力にしたいというのが本音のくせに、街宣で改憲については一切言及せず、ひたすらアベノミクスの是非を争点にした参院選挙。

終わってみれば「改憲勢力2/3阻止」を訴えて32の一人区に共産党を含めた統一候補擁立という思い切った策を駆使した野党を尻目に、非改選議員も含めた改憲勢力は2/3に達した。それでもその策が功を奏したか、あの歯舞が読めなかった島尻安伊子氏と定員減となった福島の岩城光英氏の現職大臣2人が落選した。

マスコミで評論家などが、この与党圧勝からまるで明日にでも改憲動議が発せられ改憲がなされるかのような口ぶりだが、最後に決めるのは国民である。そもそも日本国民には、歴史的に確立されたものや崇高なものに安易に手をつける事を良しとしない保守的な感性があるから、なまじの議論程度では改憲賛成に票が入るのは難しいだろう。改憲を目論む自民党などが世論を喚起して、その必然性や妥当性を相当に理解させなければ否決されるだろうから、改憲への道は決して楽ではない。

だが、もしも議論が煮詰まる前に改憲ムード先行状態にでもなって、十分な思考を放棄した大多数の国民がそれに乗せられて票を投じるという状態になれば一気に改憲がなるものの、その時の国民は熱狂的にナチス党を支持した当時のドイツ国民や国民投票でEU脱退を決めたのに後悔しているイギリス国民と大差ないだろう。ムードに乗せられるのではなく、物事の本質をしっかり見極めた判断こそが取り返しのつかない結果を回避できる事を学んでおきたい。

改憲と言うと最も多くの議論を呼んでいる自衛隊の存在については、彼らの名誉と存在意義のためにも9条の該当部分のみを修正する必要はあるだろうし、集団的自衛権をどこまで定義、解釈すべきかを明確にしておく必要がある。南沙諸島や尖閣諸島に対する中国の横暴や竹島を占拠している韓国とこの先対峙していくには、その抑止力としても、万一の事態の対応力としても、今のままではロクに身動きが取れないという矛盾だけは解決しておかなくてはならない。

・・・・・・・

さて、その余韻も冷めやらぬうちに今度は都知事選である。

史上最多の21人の立候補で、その中には常連のマック赤坂氏や「あの人は今」の牛若丸山口敏夫氏、橋下市長とケンカしたヘイトスピーチ桜井誠氏、ネットメインのジャーナリスト上杉隆氏などもいる。ま、所詮は泡沫候補だろうが。

本命候補は、いち早く立候補宣言をした、数々の政党を渡り歩き「政界の雇われマダム」と言われ、第一次安倍内閣で閣僚にいながら、先の総裁選で石破茂氏を応援して閑職に追われていた小池百合子氏。ここで最後の一旗とばかりに先出しジャンケンの無断立候補に打って出たが、その姿勢と自民党都議批判に党は推薦を与えなかった。元来プライドの高い彼女であるゆえ、当選したとしても議会と上手くやって政策を実現出来るかどうかに疑問が残る。伏魔殿の都議会と対立し、早々と不信任決議案が提出されるかも?

自民党が擁立したのは、総務大臣経験者で元岩手県知事の増田寛也氏。候補者きっての実務派とはいうものの、県知事時代には「都税を地方に還元せよ」と東京一極集中を散々批判したくせに都知事選出馬とは腑に落ちない。岩手県知事時代に舛添並みにファーストクラスで海外出張に行きまくっていただの、県の借金を倍増させて去っただのとの批判を受けている。

そしてここでも統一候補にこだわるがゆえに迷走した野党統一候補者。大本命と目された蓮舫氏は早々と回避、同じ民進党の長島昭久氏は共産党が難色、 そうこうしているうちに何を思ったか突然立候補宣言した石田純一氏を担ぐ案も浮上するわ、テレ朝出禁の古賀茂明氏に決定しかけるわのダッチロールを経てようやく到達した鳥越俊太郎氏。だがここに過去2回共産党が推薦してきた宇都宮健児氏が立ちはだかる。結局、裏でどんな力が働いたのか告示前日になって宇都宮氏は立候補を取りやめ、鳥越氏が統一候補となった。

究極の後出しジャンケンである鳥越俊太郎氏も早や76歳。がん闘病経験もあり家族は反対しているらしいが、ともあれ知名度は抜群でキャラも受け入れやすい。だが具体的な公約は出来ておらず、宇都宮氏の掲げていた公約をパクり、いや受け継ぐという。それなら宇都宮氏でいいだろ。参院選の改憲勢力大勝が立候補の動機と言っていたが、それなら打って出るべきは国政選挙だろ。

TV番組でボードに震える手で書いた字はミミズの這ったようだわ、最優先政策が「がん検診率100%」と掲げたり、「私は昭和15年生まれなので、終戦の時はハタチでした」発言に認知症を疑われる始末。それでなくてもジャーナリストとは真逆の為政者としての知識と資質には少なからぬ「?」が浮かんでいる。

何はともあれ、我々はこの立候補者の中の誰かに一票を投じなくてはならない。今回も消去法による投票となるイヤな予感もするが、今月末の投票日までまだ時間はある。これからじっくりと見ていきたいし、何よりも有権者にはより良い一票を投じる義務がある。




関連記事

COMMENT

EDIT COMMENT

非公開コメント

Number of Access
Since 25. Dec. 2001
Time Goes By ・・・
Day by Day ・・・
My Profile

Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

Wise Remarks
Recent Comments
データ取得中...
Search
Translation
PDF Exchanger

Weather Forecast

-天気予報コム- -FC2-
Game Corner

おまけ Space Invaders
developed by 遊ぶブログ