恩師は90歳!
今日は、そんな久方ぶりの大学卒論研究室の同窓会が品川PHで開催された。O先生が研究室の教授となられた時が52歳頃、そこから65歳の定年退職までの12、3年間の卒論生のうち、今回は実に100名近いメンバーが集まった。卒年度毎にテーブルを囲んだが、私らの年代は八王子移転後の入学1期生だったので上から2つ目のテーブルだった。
そのテーブルを筒井康隆とシュールレアリスムが好きなA、都内で手広く薬局をやっていたS、私大の薬学部教授となったK、薬学系公務員の出世頭のN、茨城から駆けつけたIの男性陣、浅草で薬局経営をしているM子、芝で薬局経営をしているS子、そして調剤薬局勤務のO子の女性陣が囲んで昔話に花が咲く。特に実習をサボって相模湖ドライブに出かけて大目玉を喰った話が盛り上がった。研究室の先生方には迷惑を掛けたけど、それまで真面目一筋の研究室にあって今でも良いガス抜きになったと思っている。卒業して36年経っても強烈な思い出として蘇って来るのだから。
そうこうしているうちにO先生とのテレビ電話が会場のスクリーンに映し出された。実はO先生、退官後は日野市から倉敷市へ転居され、さらに宇治市の息子さん宅に転居していた。御歳90歳、さすがに足腰が弱って上京はしんどいとテレビ電話越しの再会となったのだった。
それでも電話越しの顔は白髪頭の他はあの頃とさほど変わらない風貌で、その声はとても90歳とは思えない滑舌の良さ、まさにあの頃そのままという印象さえ受けた。会場のメンバーは皆、瞬時に「バカですね〜」などと怒られたあの頃にタイムスリップしたに違いない。やっぱり持つべきものは何はなくても健康体ですな。
私らが卒論生になった当時、大学院へ進学して実験に精を出していた1級上の先輩方との思い出話にも花が咲いたが、そろそろ定年を迎えた方もいて、そこはやっぱり薬剤師の集まりらしく、私のように第二の人生に薬局勤めを選んでいる人も少なからずいた。
あっという間に3時間が過ぎてお開きとなった後は、同級生で近くのティールームで二次会。さらにプライベートな話が披露され、私自身のこれまでの話もいろいろと語った。持病の話あり、親の介護話あり、息子の留年話あり、薬局の苦労話あり、それぞれの立場こそ違えど、そのお悩みには共通点が多かった。ここで少しでもガス抜きが出来れば、また明日からの活力も湧いて来ようってモンだろう。
We are not alone !
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