記念日と潮騒と露天風呂
今月は半年に一度の棚卸しのある3月、前回9月も初旬だったので敢えて下旬に企画した温泉ドライブ旅行。それなのにグループ企業の影響か、今回の棚卸しは何と今夜に設定されていた! しょうがないから昨日までに倉庫在庫のカウントやら空箱対応品の除去やらあれこれ事前準備を済ませて来たのだった。
振り返れば温泉ドライブ旅行は去年の5月以来10ヶ月ぶり。まあこの間、息子の結婚式やら都合3度の入院やらで余裕を持てなかったのだからやむを得ない。それらの鬱憤を晴らすかの如く、結婚25年(忘れないように4月1日にしてある。25年となると銀婚か?)とカミさんの誕生日(3月30日のギリギリ早生まれ)を兼ねて気軽に行ける伊東温泉にした。
露天風呂付き客室の快適さを知ってしまって以来、それは我々のホテル選択の最優先事項となっていた。今回も目の前に駿河湾の海が広がる露天風呂付きのホテル「風の薫」にした。実はここ、東伊豆を走るたびに目にしていて、機会があれば一度は泊まっても面白いなと思っていたホテルだった。
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東京の朝はあいにくの小雨模様だったが徐々に雨も止み、途中で昼食を摂った小田原辺りではただの曇り空となっていた。そこからはチンタラと135号線を走って15時にチェックイン。小田原城を始めとして周辺の観光スポットには目もくれず早い到着を目指したのは、ひたすら露天風呂でノンビリしたいがためである。もっとも、何度も通ったこのルートに目ぼしい観光スポットはもはや無いというのも事実だったけど。
予想通り、海が目の前という部屋で打ち寄せる波の音が心地良く響く。露天風呂はやや小振りの陶器製の壺の形をしているが、ノンビリ浸かって海を眺めるには十分だ。左に熱海の街並み、その右奥に三浦半島、中央には初島が見える。そこに潮騒のBGMと来れば、黙っていても身心共に癒されるというモンだ。お湯も私好みの40℃位で丁度良い塩梅。極楽じゃ~!
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二部制の夕食は早い時間帯にセッティングし、記念日と告げておいたおかげで唯一の個室があてがわれた。メインの舟盛りはまるで巨大戦艦のようで、たった2人前なのにここまで迫力のある舟盛りは初めてだった。中央に金目鯛、その隣りに伊勢エビとイサキ、その外側にアジとサザエ、さらに隙間をイカと白身魚で埋めてあった。これに前菜から始まって地産の豚肉の鉄板焼きや金目の煮付け、甘鯛の煮物椀などのコース仕立てだから、そのボリュームと言ったらない。おかげで途中で力尽き、舟盛りのイサキを半分残してしまった。
そして予め頼んでいた結婚25年&誕生記念のイチゴのホールケーキが登場! ここでは記念撮影だけして後ほど部屋まで運んでくれるとの事だが、直径15センチはあるので果たして二人で食べ切れるかも怪しい。腹ごなしにカミさんはそそくさとエステに行った。
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カミさんがエステから戻って来たら、夜食のラーメンサービスがある事を思い出した。ネットの口コミでも好評だったので、話のネタにと行ってみる事にした。
会場は殆どが女性客で既に満席に近い。やはりラーメンは別腹のようだ。運ばれて来た塩ラーメンはほのかな柚子胡椒風味で麺もシコシコで確かに美味い。でも二人で一つで十分だったわ。
さて、残す戦いはホールケーキ。部屋まで運んでくれたスタッフは「本日中に召し上がって下さい」と恐ろしいコメント。取り敢えず腹ごなしに露天風呂。
もちろんそんな事で腹ごなしになるワケもないが、時刻は本日中のリミット直前の23時。いよいよ4つに切って一人2切れのノルマがスタート!
・・・年を追う毎に食事の量が減って来て、もはや大盛りという言葉も死語になって来た我々だったが、大阪でなくても食い倒れがある事を身をもって知らされました。
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