新しい家族がまた
一つは猫を飼う事。朝夕の散歩を続けるのは苦手だから犬ではなく猫なのである。それもペットショップから買って来るなんてのは毛頭ない。保健所もしくは動物愛護センター、あるいは個人規模で頑張っていらっしゃる里親会などから迎え入れるつもりでいる。
そりゃそうだろう。ビジネスとはいえ、ブリーダーなどで見てくれ良く育てられた猫たちなら、少なくとも大勢の客の目に触れて買われて行く確率も高いだろうが、一方には望まれずに生を受け、挙句に捨てられたり処分されたりする猫たちが引も切らないという現実がある。
微力ながらも手を差し伸べられるとすれば、それは明らかだろう。ま、偉そうな事を言ってみたところで、今までの飼育経験はせいぜい手乗りセキセイインコ、熱帯魚、ハムスターくらいで、犬猫クラスの動物を家族として迎えるのは初めて。その日が来るまでいろいろ勉強しときましょ。
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もう一つは老人ホームなどの慰問ライブ活動。と言えば聞こえはいいが、もちろん私はプロではないし、ライブ演奏の経験もないに等しい。少しばかり昭和の歌などを弾き語り出来る機会が持てたらいいなというレベルである。
そのためには地道な準備が欠かせないでしょ。(←形から入るのは大事)
今、私の手元には40年来の念願だったMartinのD28Mを筆頭に、Fenderの3/4サイズのパーラータイプ、YAMAHAのEZ-AGという電子ギター、それにZO-3というスピーカー付きエレキギターが、その時々の情けない物欲の歴史を赤裸々に物語るかのようにラインナップしている。あ、80年代製のKamaka HF2というウクレレも。
でも、ライブ演奏となると何かが足りない。
老人ホームであれば、エレキギターの出番なんてのはなく、アコースティックギターの音色こそが求められる。だが、会場によってはフィンガーピッキングだと生音が小さ過ぎて届かない場合もあるに違いない。とすれば、エレクトリック・アコースティックギター、通称エレアコとギターアンプが必要になるのはある意味必然と言える。外付けのギターマイクって手もあるけど、この際無視。爆
そんな事をぼんやりと考えている日が続いた今日、とある楽器店の期間限定半額セールのWeb広告が目に入ってしまったのだ! その半額セール対象品の中には、かねてから品質と価格のバランスが良いという印象のFenderのエレアコも載っていたから堪らない。定価だったら諦めざるを得なかった価格帯のものも半額だったら手が届く。よし、出張移動の前にひとっ走り見に行ってやろうじゃないの! で、今回はお茶の水じゃなくて秋葉原へGO!
展示してある大量のギターの中から、いくつか見繕ったエレアコの音を確かめたところ、もっとも個性的(ド派手)で中高音域寄り(低音弱)のある一品が面白いと思った。
そいつはFender CD-220CE ALL ZEBRANO! その名の通り、高級木材のゼブラウッドで全身を固めたシマシマ模様も鮮やかな異形のキャラである。定価7万8千円、実勢価格でも5~6万円というシロモノなので合板なのは仕方ない。それでも普通だったら手が出ませんわ。でも半額セール! そう半額セール! 3万6千円でどーだ、お客さん! 買うっきゃないっしょ!
家に帰って再度チューニングして弾いてみたところ、こんなインプレッションを持った。
Martin D28Mは低音から高音に至るまで粒立ち抜群で、それらが見事にまとまって煌めく音が前に出る感じ。CD-220CEは低音の響きこそ弱いながらも中高音は想像以上に豊かな倍音を響かせる。
これは材料の木材の性格によるものが大きいだろう。D28Mはトップがカラパチアン・スプルース、サイド&バックはマダカスカル・ローズウッドと硬質の木材だが、CD-220CEは全面ゼブラウッド合板と、D28Mよりもさらに硬めの木材を使っている。それゆえ耳に届く音域はD28Mよりも高音域が目立って来るものと思われる。
いずれにせよそれまでにない音と姿のキャラである事には違いない。喜んで新たな家族として迎えようじゃないの!
家にはまだギターアンプがないので、実際にアンプを通した音は楽器店のごく短時間の試奏以外には聴けていない。となると、今度はアンプをゲットせにゃならんわな。ま、1万円前後の小型アンプで問題ないだろうけど、これは研修ツアー終了後にでもゆっくり考えるとするか。
この新しい家族は、例によって今のところカミさんにはナイショ。現在、1Fの部屋を片付けよう大作戦が進行中なので、そこを楽器部屋兼用にした上で、さりげなく置いておくつもりだ。それまでは同じ大きさのD28Mのハードケースにかくまっておく事にした。木は森に隠せ、である。(←これも大事)
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全米オープン決勝進出という日本テニス史上初の快挙を成し遂げた錦織圭が凱旋帰国した。歴史が塗り替わる時なんてのは一気に変わるものと思っていて、ここまでケガも生じていない彼の優勝と見ていたのだが、相手のマリン・チリッチはもっと絶好調だった。それが相手では3-6、3-6、3-6の絵に描いたようなストレート負けもいた仕方なかろう。
これで彼の実力は世界トップクラスという事が証明されたのだから、4大メジャー初制覇は単に時間の問題だという事を信じている。
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