一対多の大一番

12日の手術のための術前検査も終わり、予定通り11日入院、14日退院というスケジュールが固まった。後は俎板の上の鯉ならぬ手術台の上のOYAJI状態で、いよいよ全身麻酔手術初体験のカウントダウンが始まったというワケである。

手術と言っても、単なる内視鏡による経尿道的膀胱腫瘍除去術なので、術式に伴なうリスクはほとんどない。あるとすれば全身麻酔からの目覚め(リバース)がかからずそのままという事態だが、これも考えようである。仮に膀胱腫瘍の悪性度が高く、すでに転移を起こしていて余命数ヶ月という状態なら、そのまま逝ってしまう方が楽ってなモンである。どうせ人間、どこかで一度は死ぬんだから。

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そんな中、ベテラン営業部隊の定期研修が実施された昨日は、奇しくも昭和88年8月8日だった。

この部隊のメンバーは、自他社で定年退職した営業マンと子育てがひと段落したあたりの女性営業マンが9:1の割合で組織された混合部隊で、いずれも会社との個別契約を結んでいる個人事業主という立場にある。その名もヴィンテージと名付けられたその営業部隊メンバーがほぼ3ヶ月に一度、全国から60名超集結して自身の認定証更新も兼ねた研修を受講するのである。

彼ら彼女らがなぜヴィンテージと呼ばれるかと言えば、主力販売製品の国内発売は1969年、なんとアポロ11号の月面着陸の年なのだ! 以来、45年経過した今でも年間100億円を売り上げている超ロングライフ製品、すなわちヴィンテージ製品という事である。もちろん男性メンバーが還暦越えのヴィンテージという意味も含まれている。

いざ研修となると、このメンバー達は皆、豊富な知識と経験を持ったベテランばかりで、ヘタな若い営業メンバー達よりも遥かに熱心に、アグレッシブに研修を受講する。彼らの琴線に触れるや否や、たちまち質問の嵐にもなる。とてもとても年寄り扱いなんて出来ない。

こういう人達に対し、プロモーションに関わる営業トークを一方的にこちらから提示しても、ハイわかりましたと実行してくれる確率は低い。実行するからにはキチンと納得したものをというプライドをしっかり持っているからである。彼らのヒストリーからすれば当然の事だろう。

そこで今回は、前に立った私と60数名のメンバーとがマイクをリレーしつつ順番にやり取りを行ないながらトークを作り上げていくという研修スタイルをとる事にした。これならメンバーが納得の上、現場で実行に移せるトークとなるからである。

言うのは簡単だが、彼らの考え方や意見をこちらが想定しているストーリーにファシリテートするのは簡単ではない。一人ひとりから発せられる言葉と想定したトークフレーズをシンクロさせながら、時には質問や反論に対処しつつゴールへ導く必要がある。うっかり道を外そうモンなら反論の嵐も起きかねない。

特に一家言持った大人を相手に研修を行なう際は「アダルトラーニング」という考え方を意識する必要がある。子供の教育とは異なり、大人の学びというのはさまざまなメンタリティが存在するからである。

だがこれが成功すれば、もともと強力なポテンシャルを持っているメンバーのパワーがプロモーションに最大限に発揮される事となる。というワケで、私も相当腹をくくった上でこの研修を企画し臨んだのだった。

導入部分は慎重に言葉を選びながら受講者へ投げかける。受講者から返される言葉をキッチリと受け止めつつ、ストーリーラインを外れないよう適宜修正を加える。時々前回までの研修内容の復習となる質問を投げかけてみたり、トンチンカンな回答にはギャグに変えて和らげる。提案は十分に熱意を込めて訴求する。

予め大筋のやり取りシナリオを決めてはあったものの、実際に始まってみるとほとんどアドリブのやり取りだった。それでも地声の大きさからか、はたまた必死の迫力のせいからか、ほとんどスベる事もなく順調にストーリーがなぞられて行った。

前半の丁寧な進行が祟って時間が押し、後半が若干駆け足になってしまったのは残念だったが、受講者の理解度と満足度は概ね及第点が得られたと感じた。評価で最も困難な、研修に対する受講者の期待上回り度までは自信を持てないけれど。

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本日はフロア引っ越し後、夏の節電のための今年初めてのフロア閉鎖の日だった。知り合いも多く、比較的空いているフロアを探したら、偶然にもそれまでいたフロアだった。

今日は梅雨明け以降何度目かの猛暑日。フロアも決して涼しくはないけれど、昼食に外へ出たら猛烈な熱気で誇張ナシに死にそうになった。こりゃ早々に切り上げて撤収した方が良さそうだわ。





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Chaie<チャイ>

Author:Chaie<チャイ>
最初のWebsite開設は2001年のクリスマスのことでした。その後、紆余曲折を経てこのBlogへ引越して今に至ります。これからも日々の記録とさまざまなテーマについての意見や感想などを屁理屈コラム日記風に綴りたいと思ってます。

生まれも育ちも東京の下町です。東京タワーやチキンラーメンと同い年なので結構生きてますが、せめて精神年齢くらいは若いつもりでいたいなと。

自称「日本酒のソムリエ」のつもりでしたが、検査値との闘いの末に禁酒に踏み切り、それ以来かなり普通の生活を送ってます。

下手なアコギとウクレレを弾いて昭和を歌ったり、カラオケでも昭和を歌ったりしてます。最近は40年来の憧れだったMartin D-28Mと80年代製のKamaka HF2に囲まれて幸せです。

もうひとつの大好きは欧州車! プジョー乗りのサークル「POOB(プジョー太平洋OYAJIベルト)」の関東地区元締めなるものをやってます。

実は、足掛け10年乗って来た愛車「プジョー206XS」のミッショントラブルにより箱換えを余儀なくされ、ここでも紆余曲折を経てゲルマン製装甲車のような「BMW120iCoupe」を新たな愛車としました。

それをキッカケにBMWオーナーズクラブの「Club BMW 1(CB1)」「BMWメタボ白髪連合会」などのメンバーにもなりました。

某企業のプロフェッショナルな研修職人を目指して定期的に全国を飛び回ってましたが、ステージを替えて今後は頼れる薬局のOYAJIを目指したいと思います。

愛と情熱を持ってはっきりモノが言える「熱きガンコジジイ」になりたい!

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